ヨガの教えから説く、無気力から脱出する4つのステップ

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2017.8.3 text by:Tonoel編集部

ヨガの教えから説く、無気力から脱出する4つのステップ

仕事や、やらなきゃいけないことがたくさんあるのに、どうしても気力が出ない、ダルい、頑張れない……と無気力状態が続いていたら、それは心がSOSを求めているサイン。サボってしまいたいと思うのはダメな自分? そんな自責の念を募らせる前に、ヨガの哲学をヒントにした、無気力状態を克服する4つのステップを試してみましょう。

無気力状態が続くのは、なぜ?

デスクにもたれて寝ている人の様子

「最近なぜこんなにやる気が出ないんだろう」、「仕事に行きたくない」、「全てがとにかく面倒で何もしたくない」、こんな鬱々とした気分が毎日続いてしまうのは一体どうして?

「まずヨガの哲学では、心には、サットヴァ(純質)、ラジャス(激質)、タマス(鈍質)の3つの質があり、日々の心は、この3つがバランスをとっている状態と考えます」(ヨガ講師、Yumikoさん)

− サットヴァ、ラジャス、タマス、3つの心の質とは –

サットヴァ(純質):心が落ち着いていて調和が取れている状態
ラジャス(激質):活動的、野心的、または心が激しく揺れ動く状態
タマス(鈍質):休息、無気力、または心が不活発な状態

「ヨガで目指すのはサットヴァ(純質)ですが、ラジャス(激質)やタマス(鈍質)も必要であり、誰の心にも備わっています。3つの質があるから考え、動き、休む、ということができます。そのため、一時的に落ち込んだり、悲しくなったりすることは、生きている限り自然と起こることなので、思い詰める必要はありません」

「ただ、無気力感がずっと続く、といった場合は、この3つの心の質のバランスが大幅に崩れている状態と言えますので、まずは自分を取り巻く環境、状況を見つめ直す必要があります。その上で、次の段落でご紹介するヨガの“心を整えていく”という作業を行いましょう」

ステップ1:今の自分の環境・状況を見直して、休養を取る

ベンチの上で寝ている人の様子

仕事や日々やらなくてはいけないことが極端に増え、以前に比べて忙しすぎる、人間関係のストレスが異常、など、心や体に過剰に負荷がかかっていませんか? 結婚・離婚・引越し・家の購入・転職など、ライフステージや環境の変化が重なった時も注意が必要です。

このような状況が続き、心や体の疲労が限界(過剰なラジャス状態)を超えると、その反動で無気力状態(過剰なタマス状態)になることもあります。無気力な状態がずっと続くというのは、「お休みが必要ですよ」という心の必死の叫びでもあります。

真面目な人ほど、休み下手で休息を取ることに罪悪感を感じがちですが、深刻な状態になる前に、今こそ立ち止まって真剣に“休養”を取る計画を。出来れば1〜2週間休めればベストですが、難しい場合は、週末を利用して意識的にゆっくりと休みましょう。

ステップ2:規律を持って生活する

朝起きたときの様子

日々の生活の中で、規則正しい生活をすることは、心にも体にも想像以上の影響力があります。「毎日同じ時間に起きて、寝る」「同じ時間に3食の食事をする」この当たり前すぎることが、実はとても重要なのです。

「規則正しい生活、と聞くと普通すぎるかもしれませんが、これが出来ていない人が結構多いのです。特に無気力状態の人は、まずはここから。生活リズムを整えるほかにも、毎朝、散歩やヨガ、瞑想をする、などの習慣も効果的です」

「自分で決めたパターンを淡々と守っていくことは、心のバランスの乱れ(揺れ動き)を留めて落ち着かせる役割もあります。休養中は、充分な睡眠時間を確保した上で、この“規律を持って生活する習慣”を根付かせましょう」

ステップ3:心が豊かになることをする

森林の中の道を2人で歩いているところ

無気力状態になるほど心も体も忙しい日々を送っている時は、目の前のやらなくてはいけない作業で精一杯だったはず。休養中は、仕事はもちろん、日々の雑事を一旦お休みし、積極的に心が喜ぶことを優先して行いましょう。

「美しい景色を見たり、ゆっくりと自然の中を散歩したりして、まずは、心地いい、気分が良くなる、と感じることを行って、無関心・無感情になっている心を癒してください」

「少し元気が出てきたら、読書や自分が好きなこと、自分のための勉強を行うなど、自分自身の心が豊かになるようなことをしましょう。休養中に、これを繰り返すことで少しずつ気力が戻り、心の調和が取れていきます(サットヴァの状態)」

ステップ4:結果に執着しない

女性が窓の外を見ている様子

真面目で頑張り屋タイプほど、努力した物事への期待や希望を強く持ち、叶わなかった時に自分を追い込んでしまいがち。その失望からくる「もっと上手くやれたはず」「自分のせいで失敗した」「あんなに頑張ったのに、無駄だった」といった感情は、無気力状態を加速させてしまいます。

「物事に対して一生懸命、心を込めて行うことは大切なことですが、その結果に執着しすぎてしまうと、苦しみが生まれます。ヨガの教えでは、たとえ上手くいかなかったとしても、望んでいた結果への執着は“手放し”、現れた結果を素直な気持ちで“受け取る”という考え方をします」

「過程にフォーカスし、充実感があった、いい経験になった、と考え、その結果は自分を成長させる糧ととらえることで失望感は避けられ、心の状態を乱さず、落ち着いた状態を保つことが可能になります」

ステップ2から4は、乱れた心のバランスを整えていく作業として、ヨガでは普段から行うものと教えられているそうですが、心が無気力な状態の時は、特に集中的に行ってみましょう。無気力が解消された後も続けることで、調和の取れた心へと導いてくれます。

ヨガの哲学についてもっと知りたい人はこちら!

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お話を伺った人:Yumiko

ファーストシップトータルヨガスクール講師。年齢に関係なく変化する心と体の可能性に感動、一生ヨガの研鑽を積むことを決意。基礎を大切にした丁寧な教えに定評がある。E-RYT500。実現したいのは、「女性がヨガで輝ける世界」。

http://www.firstship.net/

Yumiko

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