発光するものに囲まれた“現代アイ”に。不眠・不調を解消する、毎晩の目元ケア法

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2017.10.17 text by:Kei Yoshida

発光するものに囲まれた“現代アイ”に。不眠・不調を解消する、毎晩の目元ケア法

TVにスマホ、パソコンなど、少し前では考えられないほど、一日中“発光するもの”を見続けている私たち。実はこの生活が、不眠や原因不明の不調を招く理由のひとつであるとご存知でしたか? 知らず知らずのうちに溜まってしまう目の疲れ。毎晩の肌のお手入れと一緒に、簡単な目元のケアを習慣にして体調改善につなげましょう。

目が冴えて眠れない……。原因は“発光”による眼精疲労だった?!

暗い中でスマホをいじっているところ

PCやスマホ、タブレットなどから発せられるブルーライト。例えば夜寝る前、スマホでブログを1本読んで寝る。ちょっとだったら大丈夫だよね……。と思いがちですが、その「ちょっと」の光が、目にとっては大きな負担に。

というのも“発光するもの”を見ているとき、目はまぶしさに対応するために周辺筋肉を収縮させ続け、緊張状態におかれています。この時、その緊張は視神経から脳神経へ、そして自律神経に伝わり、心身を活発にする働きのある交感神経が活性化されてしまうのです。

スムーズな入眠や良質な睡眠のためにも、本来夜はリラックスを促す副交感神経が優位になるのが理想ですが、日中から夜まで常に“発光するもの”を見続けている現代の私たちは、睡眠に向かうはずの時間にも目と頭が冴えやすい状態に。

また、夜の間に交感神経が副交感神経より活発になることは、目の周辺筋肉の回復が滞り、慢性的な「眼精疲労」にもつながります。

眼精疲労は放っておくと血流が悪くなり、酸素の供給量の減少、軽いうつ、慢性的な頭痛や肩こりなど、さまざまな症状を引き起こすと言われているので、ブルーライトを浴び続ける現代の私たちこそ、毎晩の目元のケアが重要に。

そこで、このような目元の疲れに効果的なケアを、アーユルヴェーダ講師のSahokoさんに伺いました。

「アーユルヴェーダでは、“発光するもの”の見過ぎによる様々な症状は“目の熱さ”からくるものであると考えます。目の熱=ピッタ(※)が過剰な状態なので、熱を冷ます鎮静ケアで目のクールダウンをしてあげましょう」(Sahokoさん)

※インドの伝承医学、アーユルヴェーダにおける3つの生命エネルギーの1つ。ピッタは、火や熱などの性質を持つエネルギーと言われています

目に溜まった“熱”をひんやりケアで鎮静化

ローズウォーターとギーの写真

毎晩の簡単な目元ケアにおすすめなのが、ローズウォーターを使ったコットンパック。

「ローズ自身にクールダウンしてくれる“冷”の性質があり、その甘い香りにもピッタを鎮静する作用があります。コットンがしっかりと湿るくらいローズウォーター(市販のものでOK。できるだけオーガニックのものを使用)を含ませ、まぶたの上にのせるだけの簡単な方法です。ゆっくり深呼吸して、香りも堪能しましょう」

また、アーユルヴェーダの基本オイルとしておなじみのギー(※)を使った目元トリートメントもおすすめだそう。
※無塩バターを加熱して水分と動物性タンパク質を取り除いた100%純粋な油分。

「ギーにも、ローズと同じく“冷”の性質があり、さらに傷ついた組織を滋養して白目をきれいにしてくれる修復作用があります。ギーをローズウォーターと同じようにコットンに含ませて目元をパックするか、もしくは直接点眼してみましょう」

「ギーを目に入れた直後は、油分で視界が濁ることもあるので、寝る直前のケアとして取り入れるのがおすすめ。翌朝には視界がすっきりクリアになっていますよ」

目に直接ギーを入れるのに抵抗がある場合は、足裏マッサージでもOK!

「足裏には目と関わる神経がたくさんあるので、足裏全体にギーを刷り込んでマッサージし、靴下などを履いてそのまま寝るだけでも滋養効果があると言われています。焦がしてしまったギーも、足裏マッサージには使用できるのでぜひ活用して」

ローズウォーター/ギーのコットンパック

ローズウォーターとギーのコットンパックを使用しているところ

ローズウォーターかギーでコットンを十分に湿らせ、まぶたの上にのせます。だいたい5分〜10分くらいを目安に。

ギー点眼

ギーで点眼しているところ

湯煎で人肌より少し低いくらいに温めたギーを、小指の先にほんの少し取って目尻からそっと流し込み、目を閉じます。

全身のリフレッシュに効果的! 簡単「目ヨガ」にトライ

さらに効果的なのが眼球のまわりを刺激する簡単な目ヨガ。指先を使って目の周りをほぐすことで、全身のコリや溜まった疲労にアプローチできるそう。

「眉間は首、目の間は腕、眉下は脳、目尻は脚、そして目の下のクマができる部分は内臓へとつながっています。目の筋肉の使いすぎでギュッと詰まってしまったら、“眼球の入っているスペース”を広げるようなイメージで行いましょう。寝る前はもちろん、仕事の合間や疲れを感じた時などいつでもできますよ」

眉間を指で押さえているところ

1.眉間を右手親指と人差し指で押さえ、10回ほどやさしくもみます。終わったら左手でも同じようにします。

鼻の付け根あたりをつまんでいるところ

2.目と目の間、鼻の付け根を右手親指と人差し指で持ち、片側ずつ指の腹を使って内側に押し込みます。左右で各10回ずつ。

3.黒目の上の眉骨の下のくぼみに両親指を引っ掛けて目を閉じ、眉骨を引き上げるようなイメージで10秒間押し上げます。

4.目尻の骨に人差し指を引っ掛け、外側に向けて骨を横に広げるイメージで10秒間引っ張ります。

5.黒目の下の骨に人差し指を引っ掛け、骨を下に押し広げるイメージで10秒間引っ張って終了。

***目の使いすぎが神経を伝わり、全身に影響を及ぼしているというのは驚きでした。体はひとつにつながっているもの。1日の終わりには心地よいケアで目の疲れをリセットして、質の良い眠りを手に入れたいですね。

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お話を伺った人:Sahoko

FIRSTSHIP講師。社会福祉士。福祉マネジメント修士。アーユルヴェーダの講師も。E-RYT500。福祉領域の知識と経験をヨガの学びと融合、真のヨガを伝え、その恩恵を一人でも多くに得てほしいと考えている。ヨガとアーユルヴェーダは超高齢社会の日本を変えるというのが信念。

http://www.firstship.net/

Sahoko

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