ココロにたまったストレスを洗い流す、感動の涙溢れる本3選

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2017.11.18 text by:Tonoel編集部

ココロにたまったストレスを洗い流す、感動の涙溢れる本3選

「笑い」は健康や長寿にいい影響を与えると言われています。それと同じように、実は「感動の涙」にもココロとカラダを健康に導く効果があるということが、最近の研究でわかったのだとか。確かに、感動して涙を流した後、なぜか気持ちがすっきりしたという経験を誰もが一度はしたことがあるのではないでしょうか。今回ご紹介する3冊の本は、ユーモアがありつつも、最後は感動できるとっておきの物語。気鋭のストーリーテラーたちが紡ぎ出す、極上のお話で感動の涙を流し、ココロのデトックスをしませんか。

愛おしいモノとの別れは、どうしてこんなに切ないんだろう

『旅猫リポート』有川浩著の表紙

この作品は、猫のナナの視点と、その他の登場人物たちの視点が交互に入れ替わって進んでいきます。サトルがナナを手放すための旅なのに、読めば読むほどサトルがなぜナナを手放さなければならないのかわからなくなっていく。それほどサトルとナナは深い絆で結ばれています。人は自分の意志とは関係なく、大切なものを手放したり、愛しい人と別れなければならない時があります。別れはとても悲しいことですが、その悲しみの大きさこそが、そこまで大切に思えるものに出会えたという証でもあるのではないでしょうか。自分が関わった人や動物との絆を改めて大切にしたくなる、温かい涙がこぼれ落ちる感動の物語。2018年福士蒼汰主演で映画化決定。

『旅猫リポート』有川浩 講談社 640円(税別)

あなたに大切な人がいるように、あなたも誰かの大切な人かもしれない…。

『あなたは、誰かの大切な人』原田マハ著の表紙

「あなたにとって大切な人は誰ですか?」、そう聞かれて思い浮かぶのは誰の顔ですか? 両親? 親友? 恋人? 誰の顔も浮かばないという人もいるかもしれません。この本の中に登場する主人公たちは、一生懸命働き、恋もして、普通の暮らしをしています。でも、身近な人の死に直面したり、恋人との関係が行き詰まったり、親が病気になったりと、人生の分岐点に立ったときに、ふと孤独や不安を感じます。そして、今まで生きることに精一杯で、気づきもしなかったあることに気づかされるのです。それは自分にとって大切な人の存在、そして自分が誰かにとって大切な人であることに……。孤独の中にも大切な何かを発見し、涙を流した後には心が静かになれる、そんな優しいお話です。


『あなたは、誰かの大切な人』原田マハ 講談社 580円(税別)

世之介が呼び覚ます、愛しい日々の記憶のかけら。笑って泣ける青春小説!

『横道世之介』吉田修一著の表紙

主人公の世之介は、自分の知り合いの中に一人はいそうな平凡な青年。普通に大学に進学し、友達を作って、サークル活動をして……。特に大きな出来事も起きないまま彼の時間は進んでいきます。でも、いつしか読者は世之介の生きる世界から目が離せなくなっているのです。それは、どこにでもいそうな世之介の人生を通して、自分の人生を振り返るからかもしれません。バイトに明け暮れた学生時代、友達と馬鹿馬鹿しいことで笑い合い、片思いの異性の言動に一喜一憂。今振り返れば、何の変哲もない時間が、懐かしくキラキラ光って見える。決して「あの頃はよかった」ではなく、平凡な時間の大切さに気づかせてくれる、目頭がじわっと熱くなる物語です。

『横道世之介』吉田修一 文藝春秋 714円(税別)

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