睡眠上手は疲れ知らず!プロが教える「眠り」のベスト環境

整える

2017.12.6 text by:Tonoel編集部

睡眠上手は疲れ知らず!プロが教える「眠り」のベスト環境

人間は人生の3分の1を睡眠に費やしていると言われています。この長い眠りの時間の過ごし方が、残りの3分の2の人生に影響するとしたら、よりよい眠りを得るための方法を知らない手はありません。1566年創業の老舗寝具メーカー東京西川 スリープマスターの方に、最新の「眠り」に関する情報と、よい睡眠環境とはどういうものかについてお話を伺いました。

理想の睡眠を実現する環境づくりのポイント

目覚まし時計の写真

夜10時から深夜2時は最も成長ホルモンが活発に出る、睡眠にとっての「ゴールデンタイム」「シンデレラタイム」だという話を聞いたことがありませんか? 実は最新の研究では、必ずしもこの時間帯が重要なわけではないということが分かったそうです。「最近では、一番大切なのは寝入りから3時間だと言われています」と、東京西川の速水さん。人間の睡眠にはノンレム睡眠(深い睡眠)、レム睡眠(浅い睡眠)という2種類あり、この2つが一晩のうちに交互に訪れます。中でも入眠から3時間以内に訪れる最初のノンレム睡眠が最も深く眠れ、その時に成長ホルモンや、食欲を抑制するホルモンなど、体のメンテナンスに欠かせないさまざまなホルモンが多く分泌されるのだそうです。

五感を使ってリラックスできる睡眠環境を。快眠のポイントはこの4つ

寝室の写真

良質な睡眠と密接な関係にあるのが人間の「五感」です。環境を整えて五感に働きかけ、リラックスした状態で眠ることができれば、体の疲れを取り、脳を活性化することができると言われています。そこで、速水さんに理想的な睡眠環境について教えていただきました。

【音】
テレビなどをつけっぱなしにして寝たり、寝る前に興奮するような音楽は聴かない。
安眠用のCDや好きな音楽を聴くなどして、心身ともにリラックスを。

【光】
睡眠に大きな影響を与えるのが光。就寝中だけでなく、夜になったらオレンジ色など暖色系の照明にするとリラックスできます。また、間接照明にするのも効果的。寝室を真っ暗にするとかえってストレスを感じてしまう人は、豆電球やフットライトなど、直接目に入らないほのかな灯りをつけるといいそうです。

【温度】
洋服に衣替えがあるように寝具にも衣替えが必要。体と寝具の間にできた空間の温度や湿度のことを「寝床内気象(しんしょうないきしょう)」と言うそうです。東京西川の日本睡眠科学研究所の研究によると、理想的な「寝床内気象」は一年を通して温度が33±1℃、湿度が50±5%。ただし、布団の中の温度や湿度はなかなか測れないので、掛け布団の衣替えをすることで、理想的な温度や湿度を保つようにするというわけです。

●室温5℃前後の場合:羽毛掛け布団(1.2~1.03㎏)+真綿掛け布団
●室温10℃前後の場合:羽毛掛け布団(1.2~1.03㎏)+毛布
●室温15℃前後の場合:羽毛掛け布団(1.2~1.03㎏)
●室温20℃前後の場合:真綿掛け布団)(1.0㎏)
●室温25℃前後の場合:綿毛布またはタオルケット
(東京西川HPより)

毛布は素材によって掛ける順番が違う?

寝具が置かれた部屋の様子

理想的な「寝床内気象」を実現するのに、もう一つ知っておきたいのが、布団を掛ける順番です。羽毛布団と毛布を組み合わせる場合には、毛布の素材によって掛ける順番にコツがあり、東京西川では、以下のような順番を推奨しているそうです。

●天然繊維(綿・ウール・カシミヤなど)の毛布を使う場合

羽毛布団の下に掛けたほうがよい
 
天然素材の毛布は吸放湿性に優れ、寝ている時にかいた汗を吸って快適な状態を保ってくれるので、肌に近いところで使うのがおすすめです。身体と羽毛布団の間にできる隙間を埋める効果もあるので、保温性アップも期待できます。

●合成繊維(ポリエステル・アクリルなど)の毛布を使う場合

羽毛布団の上に掛けたほうがよい
 
合繊素材の毛布は、それ自体に湿気を吸ったりする力がないので、羽毛布団が持つ吸放湿性を活かすため、羽毛布団の上にかけることをおすすめします。羽毛布団にたまっている暖かい空気を逃がさないようすることが大事です。

睡眠のプロの知識の知識を直接取り入れたいならココ!

睡眠環境サポートルームの写真

今回お話をうかがった速水さんが勤める東京西川がPanasonicと共同で開発した「睡眠環境サポートルーム」は「日本橋西川」で展開中。照明や温度、寝具など理想的な睡眠環境を体感できるスペースが用意されています。百聞は一見にしかず、睡眠で悩んでいるならば、理想の睡眠環境を実際に体感してみてはいかがでしょう。同じく東京西川の「ねむりの相談所」では、直径3㎝程度のコイン型の活動量計を1~2週間体につけて過ごすだけで、自分の日中の運動量、睡眠時の姿勢、寝返りの回数などを計測し可視化、睡眠についてさまざまなアドバイスをしてくれます。1000円(税別)で、自分では気づけなかった睡眠に関する問題点などが分かる画期的なサービスなので、こうした最新技術を利用するのもおすすめです。

※掲載内容は記事公開時点のものです。
最新情報は、各企業・店舗等へお問い合わせください。
内容について運営スタッフに連絡

SHARE !

関連記事