学びたいことがあるなら本場にいく! 海外でヨガを学ぶということ。〜インドでヨガ哲学を学んだ鈴木愛子さんの場合〜

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2017.12.9 text by:Tonoel編集部

学びたいことがあるなら本場にいく! 海外でヨガを学ぶということ。〜インドでヨガ哲学を学んだ鈴木愛子さんの場合〜

イタリア料理を学ぶならイタリアに、ファッションを学ぶならフランスに……自分が一番興味があること、仕事にしたいことをもっと深く知りたいなら、その本場に行くのは一つの選択肢。たしかに費用や時間は必要かもしれませんが、それを乗り越えて海を渡った時、得られるものはとても大きいといいます。では、ヨガやアーユルヴェーダをより学ぶには? そう、インドです。ヨガを海外で学ぶというのはどういうものなのでしょうか? 現地で3年間にわたりヨガ哲学を学んだFIRSTSHIP講師、鈴木愛子さんに聞いてみました。

学びたいことを深めたいと思ったら本場に行くしかなかった。

写真:パスポートや地図など

「確かにインドで3年間留学をしましたけど、実は別にインドに行きたくて行ったわけじゃないんです」とFIRSTSHIPでヨガ哲学を教える愛子さんはいいます。

「むしろ私が学びたかったことが本場インドしかなくて、選んだという感じです。実際に行くとそこに住まう人の生活というのがあって、それを感じられたのがとても良かったと思っています。インド哲学が人々の生活に活かされていることが実感としてわかったのは、やはり日本で座学だけで学んでいては得られなかった視点ですね」

ことヨガに関してほとんどのテーマは日本で学べるようになってきましたが、それでもやはり本場にかなうものはないということですね。ただ、言葉や文化風習の面で、敷居が高く感じられると思うのですが、どうだったのでしょうか? 特にインドとなると……。

「インドというと、人がたくさんいて、ものすごい喧騒で、ちょっと治安も悪そうで……というイメージを持つ方も多いと思います。ですが、日本人が思う典型的なインドのイメージって実は北インドなんです。私が学んだのは南インドのトリッチというところで、コインバトール空港からクルマで15分のケララからさらに3時間くらいのエリア。南インドは人も比較的小柄でのんびりしていて他人をだますような感じはなくて、どちらかというとシャイなんです(笑)気候も穏やかだし過しやすいんです」

“インド”で学ぶという心配は取り越し苦労だった!?

写真:インドの伝統料理

私たちがインド留学という言葉から連想するよりは大変ではなかったと、愛子さんは気軽に言います。

「当時は夢中だったというのもありますが、特に不安はありませんでした。もちろん南だったからというのは結果的に正解だったと思います。ですので、インドで本場のヨガやアーユルヴェーダを深めたいという方は、南インドが良いと思います。充分インドらしさを感じられますし、海が近くて南国気分もありますし。特にケララはアーユルヴェーダの発祥地と言われている場所ですからオススメです。それに南インドは料理が美味しい(笑)」

“インド料理”というと日本ではクリームを使った濃厚なカレーに大きなナンを連想しますが、あれは北の料理だそう。南インドのご飯はお米がメインで、カレーもさらっとした感じで豆や野菜をたくさん食べるので日本人にもなじみやすいと愛子さん。だから私も3年間いられたのかも、とのこと。

「本当にアーユルヴェーダとの関わりを感じられるし消化が良くて滋養があるご飯です。というのもハーブやスパイスが本当にフレッシュ。道端のあちこちにハーブが当たり前に生えていて、人々の生活にそれが密着している土地柄なんですね。だからアーユルヴェーダが生まれ、発展したと言われています。生活に根付いていて、それを使うことが当たり前になっている人から彼らの知識を学び、トリートメントが受けられるというのがとても良い経験でした」

インドで学ぶということは、世界の見かた、見え方が変わる体験をするということ。

写真:アーユルヴェーダのトリートメント

そんな環境で毎日生活している人が行う本場のアーユルヴェーダというものが、どういうものなのかという自分の中の基準ができそうです。愛子さんが感心したのは、こうしたアーユルヴェーダが当たり前にある環境に身を置くことで知った、現地の人の生活だったそうです。

「アーユルヴェーダは、まずお祈りから始まります。いままで智慧を授けてくれた先人たちにありがとうと感謝をし、トリートメントを受けられる体に感謝をし、良い状態に導いてくれるハーブに感謝のお祈りをします。こうした日々のお祈りで当時の私は気持ちがリラックスするのを常に感じていました。お祈りから一日が始まり、そして終わります。文化を大切にするこうしたインド人らしい心持ちにとても魅かれました」

どんなに環境が良くても日本では日々の生活もありますし、アーユルヴェーダ漬けになるのはなかなか難しそうです。こうした環境に心身ともに浸ることでどういった影響が愛子さんにあったのでしょうか。ヨガに対する取り組みや生き方は変わりましたか?

「はい。凄く影響を受けました。世界の見かた、見え方が変わる体験です。例を挙げるとすると、ヨガ哲学でいう『調和』という言葉の意味が実感できたことです」

その「調和」というのはどういう考えなのでしょうか。

「これは自分の力ではどうしょうもないことがあって、そういう状況に自分が置かれているときに調和の中にあるという気づきが大切、というようなことなんです。日本では役所もスムースだし電車も定時にやってきて、あらゆることがとどこおりなく進んでいますよね。でも、インドは違います。たとえば電車は時間通りに来ませんが(笑)これは自分の力が及ばないところ、自分ではどうしょうもないところです。それは太陽が昇って雨が降ってということと同じことなんですね。その大きな流れのなかに自分がいて生かされているということがわかるんです。太陽が昇ったら太陽に感謝の気持ちを伝える、自然の中に自分がいることをありがたいと思う。日本にもどってくると、あらゆることがスムースに回っていることにも強く感謝したり……。これはインドで暮らして気がついたことで、ヨガポーズを中心としたトレーニングがトレンドのアメリカ西海岸やハワイでのヨガ教室との違いかもしれません」

ヨガを学びながら、不思議と日本を再認識

写真:ヨガをしているところ

やはり、ヨガやアーユルヴェーダが生まれた国で学ぶというのは、とても貴重な体験になりそうですね。

「本場に行く、という良さと価値があると思います。アメリカのヨガシーンは日本より5年とか10年進んでいると言われていますから、それも価値はありますが、インドはまた違う体験ができると思います。調和を感じられるとか、一日を大切にするとか、お祈りから始まるとか……。こういうことはとてもヨガ的であると同時に日本に暮らしている人間にとっては、すっと心に入ってきます。西洋文化圏の人だと凄くエキゾチックでびっくりするところかもしれません。でも、私たちにとっては、ちょっと忘れていた祈ることや毎日を大切にする心を思い出すいいきっかけではないでしょうか。ヨガやアーユルヴェーダを学ぶと同時に、もともと持っている日本人らしさみたいなものを再認識できるかもしれませんよ」

英語通訳付きで安心! アーユルヴェーダ発祥の地、インド・ケララのリゾートで学ぶ、イヴァ・ドルティナホールのヨガインストラクター20日集中トレーニング

写真:インド・ケララでヨガをしているところ

ヨガの本場にしてアーユルヴェーダ発祥の地、インド・ケララでの20日間短期集中トレーニングプランを発売開始! Iva Drtina-Hall(イヴァ・ドルティナ ホール)を講師に迎え、ヨガ哲学/倫理からヨガテクニック、インストラクターになるための指導法まで、ヨガの静(陰ヨガ)と動(ヴィンヤサヨガ)を丸一日、たっぷりヨガに浸っていただきます。もちろんイヴァ先生と長年ともにしている日本人通訳がつくので安心です。場所はケララのリゾート、ラージャ アイランド。清潔感と解放感に溢れた海辺のリゾート施設で、安全にほどよくインドの雰囲気も味わえます。日本にいても集中トレーニングはできますが、ここまで”ヨガ漬け”になることは難しいもの。今回のプランはアーユルヴェーダ治療院での12回のトリートメントやアーユルヴェーダの食事も含まれた貴重な体験をお約束します。

イヴァ・ドルティナホールのヨガインストラクター養成in インド(ケララ)

詳細はこちら

お話を伺った人:鈴木愛子

RYT200全米ヨガアライアンス認定ティーチャー。2006年ヨガと出会い練習を始め、2007年に全米ヨガアライアンス認定インストラクター200時間修了。2008年オーストラリアにてヨガアーサナを学び、2010年から3年半にわたりインドにて「バガヴァッド・ギーター」「ウパニシャッド」「ブラフマ・スートラ」を中心としたヴェーダーンタの講義を受ける。帰国後2014年からFIRSTSHIPでヨガ哲学の講師としてヴェーダーンタとサンスクリットを教えている。

鈴木愛子

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ヨガインストラクター資格取得 Firstship

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