必見!専門家が教える、疲れを解消する4つの方法

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2017.12.13 text by:Tonoel編集部

必見!専門家が教える、疲れを解消する4つの方法

「世の中に疲れていない人はいない」と、『休む技術』など「疲れ」に関する多数の著書を執筆している、精神科医で早稲田大学准教授の西多昌規先生。疲れと休息のスペシャリストである先生に、蓄積した疲れを解消して、心と体を整える方法を伺ってみました。

1.自分の疲れに気づく

写真:スマホゲームをしているところ

人間は肉体を酷使した時だけ疲れるのではありません。頭脳労働や、何かの締めきりややるべきことに追い立てられるといった精神的なプレッシャー、人間関係といったことでも疲れるのだそうです。

たとえば単純な入力作業や、接待、全く意義の見いだせない会議、自分に裁量権がない仕事などをした後に、どっと疲れが出るといった経験を一度はしたことがあるのではないでしょうか?

こうしたことが原因の場合は、自覚があるのでまだいいのですが、やっかいなのはゲームをしたりオンラインストリーミングで好きな映画を見ていてうっかり夜更かしをしてしまったり、仕事に没頭してついつい徹夜になったときなどだそう。というもの、気持ちが充実しているため、寝不足は感じても、それを疲れとは感じずに見過ごしてしまう危険性が出てくるからです。

ところが実際は肉体的、精神的にはやはり疲れているのです。こうした生活パターンになってしまったら自覚はなくとも疲れていると考え、意識的に適切な対処をすることが大切だと西多先生は言います。

2.何を置いても最優先したい睡眠

写真:寝ながらスマホを操作している様子

「体の休息という意味でも、脳のリカバリーという意味でも、疲労回復に不可欠なのが睡眠です」(西多先生)。

睡眠時間の適正な長さは年齢によって異なるそうで、30~40代の働き盛りの場合は1日7時間が理想。とはいえ、ある調査では日本人女性の平均睡眠時間は、他の国と比べて30分から1時間少ないという結果が出ています。

まとまった睡眠を取るのが難しい場合は、仮眠や休息を取るだけでも疲労回復に効果があるそうです。まずは睡眠について見直してみてはいかがでしょう? また快眠のためには、寝る前にスマホやPCは見ない、ぬるめのお風呂に入るなどして体を適度に温める(温めすぎは寝苦しくなるので逆効果)、寝る直前に食べ物を口にしないといった工夫も効果的だそうです。

3.「~しっぱなし」を止める

写真:寝ながらスマホを操作している様子

以前、大手企業が立ったままデスクワークをする「立ちデスク」を導入したことが話題になりました。西多先生によると、あれは立つことがいいことなのではなく「座りっぱなし」を防いで仕事のパフォーマンスを上げることが目的なのだそうです。

「動きっぱなしは当然疲れますが、実は座りっぱなし、寝っぱなしなど、一定の姿勢を続けることも疲れの原因となります」(西多先生)。

立ちデスクの場合は、立ち続けていると足が疲れるので自然と座ることになりますが、座りっぱなしの場合は、疲れていることに気づかないケースがあるのです。、1時間おきに立って伸びをするなど「~しっぱなし」の状態を回避すると、疲れにくくなるとのこと。

4.脳の運動系を刺激して神経細胞を活性化

写真:ストレッチをしているところ

「運動をすると疲れる」と思っているかもしれませんが、運動の種類によっては体を適度にゆるめてリラックスする効果が期待できると西多先生は言います。

ウォーキングやランニングといったひとりでできる簡単な有酸素運動ももちろん良いのですが、ゴルフやテニスなど道具を使うスポーツ、あるいはラジオ体操やヨガといった体幹や四肢を複雑に動かす運動は、また違った効果があります。

これらの運動はバランス感覚、力の強弱の調整、方向感覚などを必要とします。それによって「小脳」や「大脳基底核」という人間の運動系を刺激してくれるからです。この刺激によって神経細胞が活性化され、結果としてリラックスしながら体力アップができるので、心と体にいい影響を与えるというわけです。

西多先生のお話をうかがって、疲れをとるには、ただ休息すればいいというわけではないことが分かりました。まずはしっかりと自分の身体や心と向き合い、自分の疲れに気づくこと。そして、寝不足ならば時間をやりくりして睡眠をしっかりとる。逆に運動不足を感じるならば、脳を刺激するような運動を生活に取り入れる。こうした「休息」と「活動」のバランスがとれた生活が、疲れを解消する近道になるようです。

お話を伺った人:西多昌規先生

精神科医・医学博士。早稲田大学スポーツ科学学術院・准教授。1970年石川県生まれ、東京医科歯科大学卒業。自治医科大学講師、ハーバード大学、スタンフォード大学の客員研究員などを経て、現職。専門は睡眠、身体運動とメンタルヘルス。主な著書、『休む技術』(大和書房)、『「昨日の疲れ」が抜けなくなったら読む本』(大和書房)、『「テンパらない」技術』(PHP研究所)など多数。

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ヨガインストラクター資格取得 Firstship

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