それってSNS依存症?ヨガ哲学に学ぶ幸せ体質になる思考法

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2017.12.28 text by:Tonoel編集部

それってSNS依存症?ヨガ哲学に学ぶ幸せ体質になる思考法

インターネット上で誰もが自由に自己表現できる現代。SNSなどの機能を使えば、世界中のあらゆる人と繋がることも可能です。その一方でアメリカでは「FOMO(fear of missing out/取り残されるかもしれないということへの恐れ)症候群」と言われる、SNS依存症が話題になるなど、便利ゆえの悩みを抱える人も増えているそうです。最初は楽しくて始めたSNSに、いつしか振り回されている。SNS上の人間関係に悩んでいる。そんな現代人特有の悩みについて、ヨガ哲学に造詣が深い、ヨガスクールのインストラクターYumikoさんにお話を伺いました。

「他人が私をどう思うか」ではなく「私が私をどう思うか」と視点を変えてみる

写真:様々なSNSのアイコン

-Tonoel編集部(以下 T)
SNSをやっている人の中で最近「いいね」をお金で買うなど、インターネット上の他人からの評価に敏感になりすぎている人が増えているといいます。そういった他人の目を気にする現象をどう思われますか。

-Yumiko(以下Y)
それ自体が悪いことだとは思いません。ただ、ヨガでは「自分自身と世界との調和」を重視します。調和とは、自分自身を社会に役立たせていくことなので「他者にどう思われているか」ではなく、「他者のために自分は何をできるのか」を大切にします。

人は自分自身を変えることはできますが、他人の行動や気持ちを変えることはできません。だから自分の楽しみとしてSNSをやっているならばいいですけれど、もっと「いいね」を押して欲しいとか、評価して欲しいという他人の目を気にしてやっているとしたら、それは苦しくなることもあると思います。

-T
とはいえ、リアルの世界よりもSNS上での方がうまくコミュニケーションをとれるという人が増えていているそうで、もはやSNSをやめるのは難しいのが現状です。

-Y
誰だって人から評価されれば嬉しいですから、多くの人と繋がって評価されたいという気持ちは分かります。でも、SNSで発信している自分が本当の自分かというと、全員がそうとは限らないと思うんです。SNS上での発信って、本来の自分よりもちょっと盛ることができますよね。

そうなると、評価をされているのは現実の自分ではなくて、盛られた自分なわけです。この両者にギャップがありすぎると、実際の自分を知られたくなくて、リアルな世界でコミュニケーションがうまくとれなくなるということも考えられます。

つまり、いくらSNS上で「いいね」を沢山もらっているとしても、実は自分で自分を否定し続け、本当の自分を受け入れられない状態になってしまうのではないでしょうか。

-T
そうやって他人の目が気になったり、SNS上の盛った自分に縛られて苦しくなったりした場合、どうしたらいいんでしょうか。

-Y
私も他人の目を気にすることはあります。私はヨガインストラクターとしてSNSで発信をしているんですが、映りの良い写真を選んだり(笑)、もっとインストラクターっぽいことを言ったりした方がいいかなと考える時は、他人の目を意識します。

でも、私は自分でしかいられませんし、自分にできることしかできません。ヨガには「真実を見つめ、正直でいましょう」と教える「サティヤ」という言葉があります。頑張って変えられることは頑張る。でも、頑張れないことは頑張れないと認めて、やれることと、やれないことを区別すればいいんじゃないでしょうか。それを他人の目で決めるのではなく、自分の意思で決めていくことが大切だと思います。

-T
でも、頑張れないと諦めてしまったら、永遠に満たされることがないような気がしますが。

-Y
そうですね。でも「いいね」が欲しくて悩んでいる人は「いいね」に執着しているのではなく、SNS上にいる自分に執着しているんじゃないでしょうか。「本当はこうあるべき」「こうありたい」という理想の自分がいて、それに対しての「いいね」を期待しているんだと思うんです。

ただ、それを期待した発信を続けていても、どんどんリアルな自分とのギャップが広がるだけで、心が満たされることはないですよね。SNSで自分を盛ることが、理想の自分に近づくための原動力になるならばいいですが、大抵はそうはいかないですから、度が過ぎるのはやっぱりよくないんじゃないでしょうか。

そんな執着から解放されるためには、今のありのままの自分を認識し、受け入れるということが大事ですね。

ヨガには「与えられてる環境に、現状に感謝をし、その環境の中でベストを尽くす」と考える、「サントーシャ」という言葉があります。人間の欲望にはきりがないですから、誰かと比べてしまうと満足しない状態が永遠に続いてしまいます。

でも、本当の満足の基準は他人にあるのではなく、自分の心の中にあるんです。「他人が私をどう思うか」ではなく「私が私をどう思うか」なんです。自分が満ち足りている、幸せだと思えた瞬間から人は幸せになれるんですよ。

まず、SNSに投稿するためでも、見栄えの良い写真を撮るためでなく、本当に自分が満たされる、優しい気持ちなれる行動だけをする1日をつくってみて下さい。心から美味しくて体に良い食事を取る、美しいと感じるお花をお部屋に飾ってみる、大切な人に心から「ありがとう」と伝える。そうすることで、本当に自分が満たされるというのはどういうことなのか気づくことができるかもしれません。

SNSに過度に依存しているなと気づいたら、他人や、理想の自分ではなく、まずは、今現在の自分をきちんと見つめて、現状を認識するといいのではないでしょうか。

***どんなに「いいね」をもらっても、心が満たされない時は、SNS上の理想の自分ではなく、リアルな自分が心から満足できることに目を向けてみてはどうでしょう? それが「いいね」がひとつもつかないような、他人から見たらつまらないことであったとしても、自分が幸せだと思えれば、その瞬間からリアルな自分は満ち足りることができる、そんな単純だけれども、大切なことをYumikoさんに教えていただきました。

お話を伺った人:Yumiko

FIRSTSHIP講師。年齢に関係なく変化する心と体の可能性に感動、一生ヨガの研鑽を積むことを決意。基礎を大切にした丁寧な教えに定評がある。E-RYT500。実現したいのは、「女性がヨガで輝ける世界」。

http://www.firstship.net/

Yumiko

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