ヨガ哲学から学ぶ、ココロの処方箋。ネガティブな感情をコントロールする4つの方法

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2017.6.29 text by:Tonoel編集部

ヨガ哲学から学ぶ、ココロの処方箋。ネガティブな感情をコントロールする4つの方法

イライラや悲しみ、怒りなど、ネガティブな感情を完全に避けるのは難しいですよね。私たちはつい、わき起こる感情に気持ちが流されてしまいがちですが、そんな時でも心の状態を穏やかに保つコツが、ヨガ哲学にはあると言います。今回はネガティブ感情をコントロールする秘訣をヨガ講師のMayumiさんにお伺いしました。

“比べること”から始まるネガティブな感情

女性が体育座りをしながら、顔を伏せているところ

Tonoel編集部:ヨガを学ぶと、心が落ちついて、いつも平和な気持ちで日々を過ごせるようになると言います。大抵の人は、ちょっとしたことでイライラしたり、落ち込んだり、あるいは嫉妬したり……。なにかしらのネガティブな感情と日々向き合っていますが、どのようにすれば、いつでも穏やかな心の状態を保てるのでしょうか?
ーMayumiさんの答えー:イライラや悲しみ、怒り、嫉妬などのネガティブな感情は、実は“何かと比べること”から始まっていることが多いんです。

人と比べたり、過去の自分や状況と比べたりして、劣っている、上手くいっていない、などと感じてしまう。

“比べること”は、過去の出来事と比べて、今をより良く改善していく、といった前向きな視点でのツールとしては大事な要素なのですが、その比べる対象(過去や他人など)に重きを置いてしまうと、どうしてもネガティブになりがち。

結局、過去や他人に心が捕われてしまい、今やるべきことができなくなってしまうことが多くなります。

Tonoel編集部:確かにネガティブな感情の原因を探っていくと、無意識のうちに何かと比べていることが引き金になっていることが多いですね。では、“比べること”はどうしたらやめられますか?
ーMayumiさんの答えー:ヨガ哲学に、古代インドのサンスクリット語で“サントーシャ”という言葉があるのですが、日本語訳すると、知足(ちそく)=足るを知る、という意味になります。

現状に満足すること、要は何かと比べず、まずは、ありのままの自分や今の状況を受け入れることから始めます。

ヨガ哲学の“プラティパクシャバーバナ”という考え方を活用する

男性が塀につかまり、向こう側を覗いているところ

Tonoel編集部:ネガティブな感情を生まないために、もうひとつ覚えておきたいヨガ哲学が、“プラティパクシャバーバナ = 物事を別の角度から見てみる” という考え方だそう。
ーMayumiさんの答えー:たとえば、あまり好きになれない人がいたとしますよね。いつも同じ角度からその人を見ていると、そのあまり好きになれない部分ばかりに目がいってしまいます。
でもそこをあえて違う視点からその人を見てみると、あ、こんな可愛いところもあったのかと、別の側面が出てきて、だいぶ受け入れやすくなると思います。

ヨガ哲学の教えを取り入れて、人や物事も見方を意識的に色々と変えてみること……。要は自分次第で、心の安定や幸せは、手に入るということなんです。

それでもネガティブな感情が出てきた時は?

女性が腕立て伏せをしているところ

Tonoel編集部:現状に満足してありのままを受け入れる、物事を別の角度から見てみる、という考え方を取り入れながらも、やはり突発的にイライラしたり、怒りの感情に執着してしまうこともあるもの。そんな時は、どう対処したらよいでしょうか?
ーMayumiさんの答えー:心の状態を上手くコントロールできない時は、単純な体の動きに集中してみてください。

その場で早くもも上げをしてもいいし、腕立て伏せしてもいいです。特に怒りの感情のピークは6秒と言われているので、最低6秒間は運動に集中してみる。もしくは腹式呼吸を4カウントで3回行います。
怒っている時は、体の扱いが雑になるので、動きが難しくない単純作業のものにしましょう。これは、“体をツールとして外側から心にアプローチしていく”というヨガの考えからきています。

特に “太陽礼拝”というヨガのポーズは、呼吸と動作を合わせていくので、心が落ち着きやすくオススメですよ。

ヨガ式呼吸法でざわついた心をリセットし、落ちつかせる

女性が深呼吸をしているところ

Tonoel編集部:他にも、イライラや怒りの感情で高ぶっている時や、仕事や雑事に追われて焦っている時などに役立つのが、“カパラバティ”という呼吸法だそう。
ーMayumiさんの答えー:感情が揺さぶられている時は、作業を続けても雑になりがち。あえて1〜2分ほど時間をとって、腹式呼吸を意識した“カパラバティ”を行います。

ある一定のリズムで腹圧をかけ、フッフッフッフッと鼻で吐く息を強調するものなのですが、心がざわついているときに行うと、腹がスッとすわり、落ちついてやるべきことをできるようになります。

【“カパラバティ”呼吸法のやり方】

1:まずは腹式呼吸を確認。目を閉じて片手をお腹にあてて、鼻から息を吸った時に、お腹をふくらませ、鼻から息を吐いた時にお腹を凹ませる、を何度か繰り返す。
2:1の腹式呼吸ができるようになったら、もう一度息を吸って準備。1、2、1、2とリズミカルに頭の中で数えながら、1の時に息を吐き、2で息を吸う。特に1の吐く息を強調しながら20回ほど行う。
3:最後に2でゆっくりと息を吸って、お腹にあてていた手を離し、息をゆっくりと全部吐き出す。もう一度吸って息を心地のいい範囲でお腹に入れたら、息を止めて、鼻からゆっくりと吐いていく。もう一度、のんびりとお腹に息を吸い込んで、ゆっくりと吐きます。吐き切ったら、目を開ける。これを3セットほど繰り返す。

最後にもう一度おさらいすると、

【ヨガ哲学でネガティブな感情をコントロールするコツ】
  • 何かと比べず、ありのままを受け入れて現状に満足する。
  • 物事を別の角度から見てみる。
  • 目の前の単純動作に集中する。
  • 呼吸法でリセットする。

が、心をいつでも穏やかに保つ秘訣。

生きている限り、ネガティブな感情がわき起こるのは、あたりまえのこと。その感情にただ流されるのではなく、自分の心の状態を一歩引いて、客観的に意識して見てみることが大切なようです。

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お話を伺った人:Mayumi

ヨガスクールFIRSTSHIP講師、トレーナー。海外で10年以上暮らし、インドでヨガの国際ライセンスRYT500取得、帰国後は大手ヨガスタジオで多彩なレッスンを展開。ヨガで人々の自立と笑顔に貢献したいと願っている。全米ヨガアライアンスE-RYT500取得。趣味は、「ファンタジーやSFの世界」。

http://www.firstship.net/

Mayumi(お話を伺った人)

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