24時間“ノーストレス”を実現するヨガとアーユルヴェーダの秘密

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2017.6.29 text by:Tonoel編集部

24時間“ノーストレス”を実現するヨガとアーユルヴェーダの秘密

ヨガスクールの広報を務めながら、アーユルヴェーダ講師としても活躍する小野由香子さん。「以前はすごくピリピリしていた」というのが信じられないほど、笑顔の絶えない朗らかな人柄が印象的です。以前の小野さんを一変させたヨガとアーユルヴェーダの教えとは、一体どんなものだったのでしょうか? 早速、お話を伺ってきました。

産後のダイエット目的で始めたヨガとの出会いから、自分の中のもっと根深い問題に気付けた

自然の中で、笑っている小野さん

- Tonoel編集部(以下T)
まずはヨガとアーユルヴェーダとの出会い、ハマったきっかけなどを教えていただけますか?

- 小野
32歳くらいのときに、産後の体型がなかなか元に戻らなくてスポーツジムの中にあったヨガレッスンを受けたんです。その時にこれは面白い! と、ヨガスタジオ自体を探すようになって、最初はたまたまネットの検索でヒットしたホットヨガに通い始めたんですよ。

体は締まってくるし、冷え性も改善したし、当時は単純にフィットネス感覚だったんですが、その時に出会った先生から「ヨガには、哲学もあるんですよ」と教えていただいて……。

すごく興味が湧いて、すぐにその先生の(常温のヨガの)ワークショップやリトリートにも行くようになりました。ヨガを始めて一年後には1ヵ月の海外留学でヨガの資格を取得できるRYT200のトレーニングに参加して、帰国後、現在の仕事であるヨガスクールの広報の仕事に就きました。

- T
広報の仕事をやりながら、アーユルヴェーダの講師も兼任されていると伺いました。

- 小野
はい。海外で受けたトレーニングが、ヨガとアーユルヴェーダにどっぷり浸かるプログラムだったんです。そこで学んだアーユルヴェーダの教えに、衝撃を受けてしまって……。自分の中にあったものが、全部逆転したような感覚でしたね。

- T
アーユルヴェーダは、日本ではエステのイメージが強いですが、インドの伝承医学、生命の科学などと言われているものですよね。ヨガと一緒に取り入れると効果的だと伺いました。実際、どんなところが衝撃的だったのでしょうか?

- 小野
実は、ヨガを始める前に国連の難民問題に関わる仕事をしていたのですが、すごくストレスフルで、人を助ける平和な仕事なのに、私自身は常にピリピリしていたんです。仕事と自分を客観的に見られていなかった……につきると思います。

勤めていた8年ほどの間、難民は増える一方でした。つまり世界は不安定、不調和へと向かっていったということです。自分の仕事が世界の平和の役に立っていないのではないかという怒りの矛先が自分に向き、自分を許せず、人も許せず、コーヒーを1日に何杯も飲んで、辛いものばかり食べて、いつも深夜まで起きていて、という(笑)

その異常な状態に気付かせてくれたのが、アーユルヴェーダだったんです。アーユルヴェーダは、乱れたエネルギーのバランスを整えること=健康である、としているのですが、当時の私はそのバランスが過剰に乱れていたんですね。

- T
渦中にいると、なかなか自分の状態に気付けなかったりしますよね。アーユルヴェーダが自分を見つめ直すきっかけになったと。

- 小野
そうですね。それとメソッドの分かりやすさもポイントだったと思います。エネルギーのバランスを整えるための食事の仕方だったり、体のケアだったり、生活を改善していくコツが充実していて、毎日取り入れるうちにどんどん体の状態が変わっていくのが分かりました。

生活から子供との関係まで。あらゆることのバランスが整うように

髪を触りながら、笑顔で写る小野さん

- T
ヨガやヨガの哲学を学ぶにつれて、何か変化を感じたことはありましたか?

- 小野
体や心だけでなく、生活や人間関係といったことまで、あらゆることのバランスが良くなりましたね。一言でいうと、すべてが平和になりました(笑)

ヨガの教えでイライラや怒りなどのネガティブな感情は、執着せずにすぐに手放すようになったので、まずストレスがほとんど溜まらなくなったんです。

- T
感情を手放す、とはどういうことでしょうか?

- 小野
通常、ネガティブな感情が浮かんでくると、その感情に浸ってしまいますよね。でもヨガでは、自分という存在と感情は、実は別物だと考えます。本来、人にはどこにも落ち度は無く、ネガティブなことは全く無い。完璧な状態、完全に幸せな存在だとヨガの哲学では定義されているんです。

怒りや悲しみといったネガティブな感情は、自分という存在の周りにただ単に浮かんでいるだけ。この感情と手を結ぶと感情の波にのまれてしまうので、手をつなぎそうになったら、パッと手を離す。感情を自分と一緒にせず、離れた場所で存在しているもの、と客観的に見る視点ですね。

- T
それは面白い考え方ですね。そういうイメージで感情を扱うと、ネガティブな感情に振り回されなくなりそうな気がします。

- 小野
ヨガ哲学を学んでこういった感情のコントロールをするようになってから、ネガティブなことは一切引きずらなくなりました。常にフラットな状態なので、24時間ストレスフリー(笑)。ONとOFFのメリハリをつける必要もなくなったくらいなんです。

- T
24時間ストレスが無いってすごいことですよね。人間関係も変わりましたか?

- 小野
そうですね。以前、平和は人に与えることが出来ると思っていたんです。難民問題で言うと、水や食料を届ければ彼らは幸せになる、と。非常におごった考え方ですね。でも、当時私は、平和にならない状況に怒りが湧いてきたり……。

自分の子供との関係もそうでしたね。自分が全てコントロールできると思っていて、でも子供は子供の意思があります。親の言いなりになんかできないですよ。それでイライラしてしまって(笑)。どちらも、自分が上から目線で思い通りにできる、という認識だったんです。でもこれが大きな間違いで……。

例えば、親子であっても上下関係ではなく、一対一の人間として関わる。子供は単純に言葉で上手く伝えられない、ただ人生経験が大人に比べて足りないというだけ、と認める。先ほどの感情の話と同じで、子供のイヤイヤを無理矢理どうにかしようと執着すると、お互い疲れてしまいますので、それはそれで単純に現象として見ていく。子供とも、いい意味で距離感を保つと関係が平和になります。

そういったことをヨガで学ぶようになって、自分自身がすごく平和になったんですよ。平和や幸せは、人から与えられるものじゃない、かといって人に与えられるものでもない。自分自身で感じるもの。だから今は、世界中の人にヨガを知って欲しいなと思っています。世界中の人がヨガをしたら、世界はほんっとに平和になる。そう信じています。

どんなことでも、何を選ぶか?は自分で決められる。幸せも平和も、結局は自分次第

アーユルヴェーダの授業を行う小野さん

アーユルヴェーダの授業を行う小野さん。自身の経験もふまえ、日常に取り入れやすく落とし込んだレクチャーに生徒も興味津々。

- T
ヨガやヨガ哲学、アーユルヴェーダを取り入れることで、バランスのとれた平和な日々になったということですが、より自分をブラッシュアップするために、他に心掛けていることはありますか?

- 小野
ヨガの概念のひとつに、エネルギーワークというものがあるのですが、平たく言うと、エネルギーの動きは、自分の意識した方向に向かっていく、という考え方。こうなったら嫌だなと考えてばかりだと、実際その嫌な状況が起こりやすくなりますし、逆に、ポジティブな考え方をすれば、寄ってくる人も出来事もポジティブになっていきます。

この考え方は、普段からものすごく意識していることですね。いつも出来るだけニコニコするようにもしていて、そうするとエネルギーがどんどん良循環するんです。

- T
嬉しい事や楽しい事が起こりやすくなるんですね?

- 小野
はい(笑)。結局、人生はすべて自分の選択なんですよね。食べ物も仕事も人間関係も生活習慣も。ネガティブな感情でさえ、何を選ぶかは自分で決められる。人生もそんな風に大きな視点で見てみると、いつでも平和でいられるし、幸せになれると思います。

小野さんとのインタビューで、何度も登場したのは「客観的」、「一歩引いて見てみる」、「距離感を保つ」といった言葉たち。お話を伺えば伺うほど、普段私たちはあらゆる出来事に対して執着しやすい、という事実に気付かされました。

まずは何事も「一歩引いて、冷静に客観視する」ということを、今日から私も心掛けてみたいと思いました。

photo / Takeshi Sasaki

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お話を伺った人:小野由香子

ファーストシップトータルヨガスクール・事業推進と販促を担当。国際援助分野で働く中ヨガとアーユルヴェーダに出会い、その叡智は世界平和へのアプローチになると実感。年に3、4回は海外へ。自立して、いつも自由であることを大切にしている。

http://www.firstship.net/

小野由香子

※掲載内容は記事公開時点のものです。
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