ヨガインストラクターになるためのスクール選び

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2018.3.3 text by:Tonoel編集部

ヨガインストラクターになるためのスクール選び

近年、ブームとなっているヨガ。単なる習い事としてではなく、インストラクターを目指しスクールに通う人の数も増えているといいます。そこで、全国でヨガスクールを展開している「FIRSTSHIP」で、入学を検討している方々の相談にのっているカウンセラー・松木百合子さんに、自分にぴったりのスクールの選び方を教えていただきました。

ヨガの基礎知識を学ぶことの大切さ

ヨガスクールの説明をするカウンセラー・松木百合子さん

――Tonoel編集部(以下T)
最近、芸能人やモデルの中にもヨガインストラクターの資格を取得する人が多く、専門のスクールも増えているようです。ヨガのインストラクターになるには資格は必要不可欠ですか?

――松木(以下M)
大きな教室では資格がないとインストラクターとして採用されない場合もありますが、資格がない人がヨガを教えてはいけないということではありません。ただ、人の体を扱う仕事なので、生徒さんに怪我をさせないように、解剖学などの基礎知識をしっかり学ぶことも大切です。

以前、ヨガインストラクターになって10年という方が相談にいらっしゃいました。その方はヨガのポーズのレッスンを10時間ほど受けてインストラクターになったそうですが、ヨガの基礎的な知識がないので、ずっと自信が持てないまま10年が過ぎてしまったそうです。結局その方はFIRSTSHIPで一からヨガを勉強し直されました。

インストラクターを志望するきっかけは「体を動かすことが好き」といったことでもいいと思います。でも、ヨガをきちんと学びたいならば、スクールに入って、アーユルヴェーダや解剖学など、ヨガの基礎となる知識は全て学んで資格を取得した方がいいと感じます。その上で、自分はポーズを極めたいとか、ヨガ哲学をもっと勉強したいなど、自分が学びたいことを深めていったらいいんじゃないでしょうか。

――T
なるほど。でもスクールといっても、個人経営から大きな企業が運営しているものまでいろいろありますし、資格の種類もさまざまです。どういった基準で選んだらいいでしょう?

――M
ヨガと一言で言っても流派がいろいろある上、スクールで取得できる資格も複数あります。そんな中で私がおすすめするのは、世界的に認知度が高く、知識体系も確立されている、全米ヨガアライアンスの資格です。ヨガには、アーサナと呼ばれる独自のポーズや、世界三大医学のひとつでもあるアーユルヴェーダ、ヨガ哲学といったさまざまな要素があります。全米ヨガアライアンスのカリキュラムは、そういったことをバランスよく学べるので、将来インストラクターになるにしても、個人的にヨガの知識を深めていくにしても、役に立つと思います。ですから、まずは全米ヨガアライアンスの資格を取得できるスクールを探してみるといいのではないでしょうか。

―――T
全米ヨガアライアンスの資格が取れるスクールならば、どこでも同じような授業が受けられますか?

―――M
いいえ。むしろスクールによってかなり内容は違うと言えます。全米ヨガアライアンスには、「RYT200」と「RYT500」という資格があります。これは協会が定めた基準に基づくトレーニングを、認定されたヨガスクールや指導者から200時間、または500時間(200時間+300時間)受講すると取得できるものなんです。ただし、その受講時間をどんな内容にするかについては、最低限の決まりがあるだけなので、スクールによってかなり違いが出てくるんですね。

たとえば、ティーチングと呼ばれるヨガ指導理論と実践のカリキュラムは協会の規定では最低25時間以上を受講することと定められていますが、FIRSTSHIPでは、インストラクターとしての指導実践なども含め69時間を費やしています。

スクールによっては他の項目は最低限の時間で、瞑想に力を入れているところや、ポーズを重点的に行うところなどいろいろあります。

―――T
ではポーズを重点的に学びたい人は、ポーズ重視のスクールを選べばいいのでしょうか?

―――M
決してその考えも間違いではないです。でも、たとえばポーズひとつにしても、人間の体のつくりをきちんと知らないと、いい効果は得られません。全米ヨガアライアンスのカリキュラムの中には「機能解剖学」という項目があるんですが、あるスクールで「RYT200」を取得した後に、FIRSTSHIPで学び直をされた方は、自分に解剖学の知識が全然ないことを認識して驚いたというケースがありました。せっかく資格を取るならば、いろんなカリキュラムをバランスよく学べるスクールが最終的には役に立つと思います。

―――T
バランスよく学べるかどうかは、どうやったら分かりますか?

―――M
まずはパンフレットを取り寄せて内容をチェックすること。そして説明会に行き、実際の授業風景を見学することは大切です。

値段が安いからといって入学してみたら、先生との対面授業がほとんどなくて、eラーニングばかりだったということもあるようです。単に資格を取ることが目的の場合は、それでもいいかもしれませんが、きちんと学びたいのであれば、カリキュラムの内容が偏っていないか、対面の授業がどの程度あるのかを確認するといいと思います。

また、「RYT200」に比べて「RYT500」のコースを開催しているスクールはそう多くはありません。ですから、入学したのに実際に授業が始まるのは、生徒が集まる1年後、などという場合もあるようですから、コースの開催頻度もしっかりチェックしてください。

自分のライフスタイルに合ったコースの選択肢があるかどうか

ヨガスクールの説明をするカウンセラー・松木百合子さん

―――T
途中で挫折せずに200時間、500時間もの受講を最後までやり遂げられるかどうかも不安です。

―――M
そうですね。だからこそ、自分のライフスタイルや性格に合ったコースを選ぶことも大切です。私はFIRSTSHIPで、入学を検討している方のカウンセリングをさせていただいているのですが、張り切って土日の朝10時から夕方5時まで、びっしり講義の予定を入れようとする方もいます。でも「それって最初の数週間はいいですけど、長期に渡るとしたら大変なんじゃないですか? 土日ではなくて、週1回にしたらどうでしょう」とおすすめすることもあります。

あるいは、小さなお子さんがいる方などは、お子さんが熱を出したとか、家庭の事情で予定を立てにくい場合があります。そういう方は曜日を固定しているコースよりも、単位制で、一定期間内であれば好きな曜日の好きな時間に講義を受けられるコースをおすすめしたりもします。

反対に、いつ来てもいいとなると、だらけてしまうという方は曜日が決まった固定コースを選んで集中的に勉強されたほうがいいかもしれません。

そういった選択肢があるスクールを選ぶことも、最後まで通い続けるためには必要なんじゃないでしょうか。

―――T
なるほど、ついつい立地条件や価格にばかり目が行ってしまいますが、そういったことも大切ですね。その他に何か気をつける点はありますか?

―――M
自分が何を目的としてヨガを学び、資格を取ろうとしているかによって、人それぞれの判断軸があると思うんですね。単に資格が取りたいのか、現在の仕事に役立てたいのか、資格を生かして就職や転職を考えているのか、あるいは漠然とヨガに興味があるのか。どんな理由でもいいんですが、時間とお金をかけて学ぶわけですから、私としては、ひとりひとりの人生設計のお手伝いをするつもりでカウンセリングをしています。

たとえば、シニア世代に向けた仕事がしたいという人には、「RYT500」のカリキュラムの中にシニアヨガの選択講座があることをご案内したり。女性の役に立ちたいということなら、マタニティヨガや女性へのヨガ効果を最大限に引き出すウーマンライフヨガといった選択講座もあります。一方で、まだ将来の明確なビジョンが描けていないという場合も、相談をしながら一緒に未来を作っていきたいと思います。

ヨガの知識を深めて資格を取るだけでも、十分に有意義ではありますが、資格をとった後のことをイメージしてみることも大切です。そのスクールを卒業することによって、自分が進みたい道に進む、なりたい自分になれるかどうか。そうなるためには、単に値段や手軽さだけでなく、コースの選択肢が多いか、カリキュラムを常にブラッシュアップして講義内容の充実をはかっているか、卒業生が活躍しているかなどをチェックしてみてください。

ヨガの資格取得にはそれなりの時間やお金がかかります。ですから、それだけの投資に見合った内容なのかどうかをしっかり見極めてスクール選びをして欲しいです。自分にあったコースが充実したスクールで学ぶことができれば、卒業後も学んだことを深めて、充実した人生を送ることができると思いますよ。

photo / Yoshinaga Kazuhisa

お話を伺った人:松木百合子

全米ヨガアライアンスRYT200保有。FIRSTSHIP新宿 校舎責任者。 ヨガカウンセラーとして、資格取得を検討している人や、スクールへの入学を希望している人、ヨガを仕事にしたい人などのお話を伺い、なりたい自分を叶えるお手伝いをしている。

http://www.firstship.net/

松木百合子さん(お話を伺った人)

※掲載内容は記事公開時点のものです。
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