人と自分を比較しなくて良い。そんなヨガの精神に触れて今の私がある

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2018.3.11 text by:Tonoel編集部

人と自分を比較しなくて良い。そんなヨガの精神に触れて今の私がある

ヨガとの出会い方は、10人いれば10通りあります。ここでご紹介するTokiyoさんは、幼い頃からスポーツに親しんでいたものの、ヨガはあまり興味を持てなかったのだそう。それが今では、ヨガインストラクターとして生徒さんに教えるまでになったのは、どんな経緯があったのでしょうか。ヨガにはまったきっかけや、仕事にしようと思った理由などについて、お話を伺いました。

正直なことを言うと、最初ヨガが好きではなかった

ヨガとの出会いを語るヨガインストラクターのTokoyoさん

―Tonoel編集部(以下T)
Tokiyoさんは小さい頃からスポーツが得意だったんですよね?

―Tokiyo
3歳から水泳、10歳からテニスを始め、社会人になってからは実業団に所属して31歳まで日本リーグで競技を続けました。ずっとスポーツ三昧でしたね。

―T
実業団を辞めてから「夢先生」という活動をされていたと聞きましたが、それはどんなものなんですか?

―Tokiyo
「夢先生」は、全国の子どもたちに夢をもってもらうことを目的に、日本サッカー協会が主催しているものです。私は協会から依頼を受けて、指定された小学校や中学校に行き、まず「協力」をテーマにして1時間子どもたちに体を動かしてもらいます。

その後1時間は教壇に立って、私のそれまでの人生の軌跡をグラフのように描き、「ここで気持ちが上がって、ここで下がって…。でも、夢があったからここまで来られました」というようなことを説明します。その後、生徒たちには自分の夢について「夢シート」というものを書いてもらって、後日私がコメントを記入して返すというような活動です。

ずっとスポーツに打ち込んできたからこそわかった夢を持つこと、周囲の方に感謝することの大切さを伝える仕事だったんですが、とてもやりがいがありましたね。

―T
そんな中でヨガとの出会いがあったんですか?

―Tokiyo
はい、実はヨガはテニス選手だった頃に一度やったことがあったんですが、体が硬くて筋肉もガチガチについていたせいか、全然気持ちよくなかったんです。むしろ、ピラティスの方が自分には合っていると思っていました。

でも、テニス選手を引退して、これからどうしようかと考えているときに、テニスの先輩がヨガインストラクターの資格を取ったという話を聞いたんです。その時、もう一回ヨガをやってみようかと思いました。

それまで私は、競技で人と勝負する世界にいましたが、人と比べなくて良い、自分を好きになることが大事だというヨガの哲学的な世界に触れて、心が惹かれたということもあると思います。それまであまり好きではなかったヨガの違う一面を知って興味が湧き、すぐに資格を取ろうと決心したんです。

悩みの多かった私だからこその、ヨガの伝え方があるはず

ヨガインストラクターとしての目標を語るTokiyoさん

―T
ヨガが好きではなかったのが一転し、すぐにインストラクターになろうと思われたのは、ずいぶん大胆な意識の変化ですね。

―Tokiyo
私は一度決めたら突っ走るタイプみたいです(笑)。ヨガの世界に飛び込んでみようと思ってすぐにネットなどで資格取得のプログラムを行っているスクールを調べて、短期で取得できるところがあったので、他との比較もせずに決めました。

私は体が硬いし、インストラクターとしてやっていけるかどうかは、正直言って自信がありませんでした。でも、私と同じように感じている人はいるんじゃないかと思ったんです。体が硬くてうまくポーズが取れないとか、人より優れているところがないと悩んでいる生徒さん達の気持ちがわかるインストラクターがいてもいいんじゃないでしょうか。

私だからこそ、教えられることがあるはずだと思って、頑張ってみようと思いました。

―T
資格取得のプログラムを受講してどうでしたか? 短期の取得だから大変だったということはありましたか?

―Tokiyo
確かに新しく覚えることばかりで、なかなか頭に入りづらいということはありました。でも、それまで自分の体を動かすことはやっていましたが、解剖学的に見るというのは初めての経験だったので、新鮮でしたね。

体が思うように動かなかったり、なかなか知識が身につかなかったりすると、もう無理なんじゃないかと挫折しそうになったことはありました。私は器用なタイプじゃないので、人より努力しないと他人と同じレベルに到達できないことは分かっているんです。苦手なことは人の倍やらなきゃ!と思えるタイプだったのは良かったと思います。

支えてくれる仲間にも恵まれ、先生も親身になって考えてくれて、乗り越えることができました。

ヨガに出会って初めて、自分のために行動できるようになった

ヨガとの出会いを語るヨガインストラクターのTokiyoさん

―T
Tokiyoさんがヨガと出会って、自分の中で変化したことはありますか?

―Tokiyo
水泳やテニスなどに打ち込んでいた時期は、とにかく他人と自分を比べて、優れていないところばかりの自分が嫌いだったんです。

でも、ヨガに触れて、自分のことをそのまま受け入れられるようになりました。あんなに頑張っていたテニスも、もしかしたら親や周囲の期待があったから、そういう人のためにやっていただけで、本当に好きでやっていたのではないんじゃないかと気づかされたんです。

ヨガをやるようになって初めて、自分のために何かをするということができるようになった気がします。

―T
ヨガとの出会いによって変化を感じたTokiyoさんが、今度は生徒さんを指導していく立場になったわけですが、日々どんな思いで生徒さんたちと接しているのでしょうか?

―Tokiyo
インストラクターの資格取得は、ある意味スタート地点だと思っています。自分が得た知識を、生徒さんたちに伝えることによって自分の中で消化され、より学びが深まっていくのを実感していますね。周囲の先生たちから学ぶこともとても多いです。

レッスンをするときに意識しているのは、人と自分を比べてしまって、なかなか思い通りに動けていない人に、なるべく寄り添うことです。そういう人は意外に多くて、自分でも気づいていないんですよ。そうして、日々疲れてしまっているんですが、その原因が、自分と他人を比較して競っていることにあることがわかれば、だいぶ楽になるはずです。

ヨガは、そんな自分を知ることができますから、日々の生活に何となく疲れを感じている人こそ、ヨガに取り組んでいただきたいと思いますね。

―T
今後の夢はありますか?

―Tokiyo
ヨガの知識をさらに増やして、教えられる部分を広げていきたいですね。近い目標は、インストラクターを養成する講師になることでしょうか。ヨガに、これで終わりという地点はありません。もっともっと多くの人にヨガに触れてもらって、幸せになってもらいたいなと思います。

photo / Chiemi Kitahara

お話を伺った人:Tokiyoさん

FIRSTSHIPインストラクター。全米ヨガアライアンスRYT200取得。インストラクターとしてレッスンを担当。どんな人でもヨガを通してありのままの自分を好きになれるレッスンを心掛けている。勤務前に早く出社し、自主練の時間を確保して自己鍛錬を怠らない。

http://www.firstship.net/

Tokiyoさん(お話を伺った人)

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