男性こそヨガを!仕事にも好影響を与えるヨガライフ

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2018.3.21 text by:Tonoel編集部

男性こそヨガを!仕事にも好影響を与えるヨガライフ

ここ数年、ブームが続いているヨガですが、なんとなく女性のものというイメージを持っていませんか。でも、最近ではスタジオで男性の姿を見かけることも少なくありません。また、レッスンを受ける側ではなく、ヨガを教えるインストラクターにも男性が増えてきているのだそう。そこで男性がヨガをすることのメリットや、インストラクターになるための心構えなどを、ヨガインストラクター養成講師、そしてスクールディレクターとして活躍している、Makotoさんに伺いました。

体だけじゃない、心の調子も整えるヨガの魅力

男性こそヨガをすべきと語るMakotoさん

――Tonoel編集部(以下T)
最近、ヨガを習うだけでなくインストラクターを目指す男性が増えていると聞きますが、それはヨガブームのせいでしょうか?

――Makoto
そうですね。でも、日本でヨガがブームになったのは、今回が初めてではありません。僕がヨガを始めた1990年代もヨガが流行っていて、スポーツジムのヨガレッスンでは整理券を配るほど人気でした。

ただ、今のようにインストラクターになるためのスクールは、ほとんど無かったですし、当時は「ヨガを仕事にするのは女性」という考え方が一般的でした。ですから、たとえ資格を取ったとしても、男性をインストラクターとして受け入れてくれるスタジオがなかったんです。

僕も最初は、レッスンを担当できずに随分苦労しました。それに比べて、今はスクールの数も増えましたし、男性でもクラスを持ちやすくなっていると思います。受け皿が増えたことによって、男性でインストラクターを目指す人も増えているのではないでしょうか。

――T
そうなんですね。Makotoさんはインストラクターになるために苦労されたということでしたが、何をきっかけに、どのようにしてインストラクターになったんですか?

――Makoto
僕は以前はアパレル関係の仕事をしていたんですが、20代後半の頃、肩こりや冷え、慢性的なむくみや疲れなど、体の不調を感じていました。そんな不調を解消しようとスポーツジムのヨガレッスンに行ったのですが、そこで非常に感銘を受けたんです。

ヨガが体の不調を解消するだけでなく、心も満たしてくれることを知って、毎日続けたいと思うようになりました。もともと、何かにはまりやすいタイプだったということもありますが「インストラクターになれば、毎日ヨガをすることができる!」と思ったことが大きかったんです。

まず、毎日ヨガをするために仕事を辞めて、定時に仕事を終われる派遣社員になりました。派遣として働くようになってからは、終業後の時間はほとんどヨガのレッスンを受けていましたね。あとは一人暮らしをやめて実家に戻り、一年間かけて貯金をしてスクールに通って資格を取りました。

――T
よほど、ヨガに魅力を感じたんですね。

――Makoto
僕は昔から人の心と体に興味がありました。アパレル業界に就職したのも、服は人の体に一番近いものだからです。またヨガには人生の本質があると思っています。僕が興味のある、人の心と体、人生の本質、その全てを網羅しているのがヨガでした。

ただ、先ほども言った通り、インストラクターの資格をとったものの、当時は指導経験のない男性がクラスを担当できる場所はほとんどありませんでした。求人を見ても「女性限定」「指導歴何年以上」といった条件があって、電話をしても断られる、そんな日々が数ヶ月続きました。

そんな時、僕がヨガを習っていたインストラクターの方から「スクールを卒業してから半年以内に教え始めないと、習ったことは全て流れていくよ」と言われたんです。それをきっかけに、友達を公民館やレンタルスタジオに呼んでヨガを教え始めました。そうしているうちに、ようやくある小さなヨガ教室が採用してくれることになったんですが、ギャラは1回のレッスンで3人の生徒さんを教えて交通費込みで2500円と、とても生活していけるようなものではありませんでしたね。

でも、平日の昼間は相変わらず派遣で働き、平日の夜と、土日にレッスンを入れて、1週間、全く休まずに働き続けるといった生活を2年間続けたんです。今になってみると、その時の経験があったからこそ、現在の自分があると思います。

男性も働ける!? 現在のヨガ業界事情

男性のヨガについて語るMakotoさん

――T
当時はヨガブームとはいっても、男性がヨガを仕事にするのは難しかったのですね。それに比べて現在はどうでしょうか?

――Makoto
まず、インストラクターになるには、全米アライアンスの資格を取るといいと思います。資格にはベーシックな200時間とさらに上級の500時間の2種類がありますが、きちんとしたスタジオのインストラクターになりたければ、最低でも200時間の資格は取ったほうがいいでしょう。

さらにインストラクターを養成する講師になるのには、スクールによって異なりますが通常は、スタジオでの10年程度の勤務実績や指導歴が必要になるので、まずはインストラクターを目指すといいと思います。

僕が資格を取った時と違って、今はたくさんスクールがありますし、就職先も増えていますから、当時よりはかなり働きやすくなっているんじゃないでしょうか。

――T
なぜ、今、再びヨガブームが来たと思いますか?

――Makoto
ヨガ的な考え方では時代をいくつかの大きなサイクルに分けて考えます。その考えによると、今はちょうど物質中心の時代から、精神的な時代へシフトしている最中です。ですから、多くの人が精神や心に重きを置き始めています。

断捨離やミニマリズムという考えもヨガに近い考え方ですが、そういったものが流行するというのは、まさに時代が非物質の方向にシフトチェンジしているからなんです。

以前、ヨガはスポーツの一種と捉えられていましたが、今は心と体を整えるものとして捉えている人が多いですよね。精神面に興味を抱いてヨガを始める人が増えているのもその影響だと考えられます。男性でもスポーツとしてや、お金のためでなく、自分の精神を豊かにしようと思って、スクールにいらっしゃる方がたくさんいます。

今は、男性はこうあるべき、女性はこうあるべきだという前時代的な考え方では生きづらい世の中ですから、ヨガ的な考え方、精神のあり方というのは、これからの時代にますます必要になっていくと思います。

男性がヨガから得られるメリットとは?

男性のヨガについて語るMakotoさん

――T
そんな時代の中で、男性がヨガを学んだり、職業にすることを、どう捉えていますか?

――Makoto
男性が働きやすくなったとはいえ、ヨガ業界はまだまだ女性が多い職場です。ですから、男性的な社会にありがちな「上昇志向」や「お金を稼ぎたい」といった気持ちが強すぎる男性にとっては、働きづらいかもしれません。

ただ、本来アーサナといわれる体を動かすヨガは男性のものだったんですよ。長いヨガの歴史の中で体を動かすヨガを女性ができるようになったのは、つい最近のことです。

男性の特徴として闘争本能が働くせいか、女性に比べて「委ねること」が苦手だという点があると思います。その場の雰囲気、相手、時間の流れなどに委ねる。それができないと、大切な“今”を感じることもできないし、自分の内側の声を聞くこともできない。そういう生活を続けていると、本当の自分とどんどん離れた、別の人生を送ることになってしまいます。

ヨガをするメリットのひとつに「委ねられるようになる」ということがあるので、ヨガを続けていくと、男性でも委ねることができるようになり、それによって自分が本当は何を求めているかなどを感じやすくなると思います。そうすれば、人と共存しやすくなるし、生きやすくもなり、仕事などにもいい影響があるんじゃないでしょうか。

男性はコミュニケーション能力のひとつとして、自分をオープンマインドに見せることはできるんです。でも、心の中にある「こうあるべき」という考えを超えられないので、本当の意味で委ねることができないんですね。

僕は、「ヨガ」や「ヨガ的な考え」を通じて、多くの人が自分の内側の声を聞き、自分の潜在意識に気づくことができる、さらには自分の潜在的な能力を自分で発見することができるように、これからも活動をしていきたいと思っています。

(まとめ)
ヨガをやっている人に女性が多いことから「女性のためのもの」と錯覚していましたが、歴史的に見ても、ヨガやヨガ的な思考は、男性こそ取り入れるべきものなのかもしれません。Makotoさんはポーズでも、アーユルヴェーダでも、瞑想でも最初の入り口は何でもいいとおっしゃいます。男女を問わず、物質的なものや既成概念に囚われず、心豊かに生きていくために、ヨガを学んでみてはいかがでしょう?

photo / Chiemi Kitahara

お話を伺った人:Makoto

FIRSTSHIP講師、スタジオディレクター。呼吸法、アライメントを重視したフロースタイルのハタヨガを得意とする。ヨガの国際資格E-RYT500保持。ヨガやアーユルヴェーダ、哲学的なライフスタイル、そして生き方を幅広く提案している。

http://www.firstship.net/

Makoto(お話を伺った人)

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ヨガインストラクター資格取得 Firstship

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