年齢を重ねているからこそ、味わい深いヨガを提供できるインストラクターになりたい〜西迫重子さんの場合〜

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2018.10.30 text by:Tonoel編集部

年齢を重ねているからこそ、味わい深いヨガを提供できるインストラクターになりたい〜西迫重子さんの場合〜

自分自身の体調不良をきっかけにヨガに興味を持ち始めた、ヨガスクールFIRSTSHIP卒業生の西迫重子さん。これからどんな人生を送りたいか考えたときに、44歳にしてヨガを深く学び、インストラクターになることを目指されました。約1ヶ月間の短期集中トレーニングで全米ヨガアライアンスRYT200を取得後、ホットヨガスタジオLAVAにて夢の第一歩を踏み出した西迫さんに、ヨガの魅力や、年齢に関係なく好きなことにトライする原動力についてお話を伺いました。

生活の一部として溶け込んだヨガが健康と穏やかな心を取り戻してくれた

―Tonoel編集部(以下T)
西迫さんはどんなきっかけでヨガを始められたのですか?

―西迫重子(以下西迫)
以前、ストレスからめまいを発症し、通院している時期がありました。投薬治療をしていたものの、次第に薬も効かなくなっていて、そんなときに「ヨガはめまいの症状を緩和する」という情報をネットで見かけました。そこで興味を持ったものの、当時は自宅近くにヨガスタジオはなかったし、なかなか自分の時間も持てずにいました。
自宅でDVD付きの本で少しトライしてみましたが、本以外の内容には発展しないため、自分だけでは続けられず……。その一方で、一人でヨガをやってみて体が温まり、スッキリしたんです。ちゃんと習ったらもっと健康的になるのでは?と、その良さに気づくことができました。その後、自宅近くにLAVAがオープンし、体験に行くことにしました。

―T
LAVAでヨガを体験してみてどうでしたか?

―西迫
ホットスタジオの中でインストラクターに誘導してもらって、ポーズはぎこちなくても呼吸を意識しながら動くと、十分汗をかけたことにびっくりしました。入会後は、週2回の休日は必ずレッスンを受講していました。LAVAに通うために1日をどう使うかスケジュールを立てていて、ヨガをすることが生活の一部として溶け込んでいきました。

最初はリラックス系のレッスンから挑戦し、徐々に環境に慣れることから始めました。本当はレッスンを2本連続で受けたりした方がより効果があるのかもしれないけれど、体力的に不安もあったので1本のレッスンを集中して、インストラクターの誘導にしっかり反応できるように、じっくり受けることを意識しながら参加していました。

―T
ヨガを始めるきっかけとなった体の症状は改善されましたか?

―西迫
LAVAに通っているうちにめまいの症状は出なくなり、それが原因で通院することはなくなりましたね。お医者さんから体重をあまり増減させないようにと指導されているのですが、ヨガをすることでベスト体重も維持することができています。

―T
健康問題が解消されたとのことですが、他に通い始めて実感したヨガの良さはありますか?

―西迫
ヨガをするようになって、人の顔色を伺う性格が改善されました。「今この人は機嫌が悪いんだな」と感じても、あたふたするのではなく、「じゃあ少し距離を置いてみよう」と思えるようになりました。これは、レッスンの前後でインストラクターの方がヨガの教えを少しずつ伝えてくれたことはもちろんのこと、自然とそういう穏やかな気持ちで物事を捉えられるようになっていきました。

44歳からの新しい挑戦 不安を上回るワクワクした気持ち

―T
ヨガを楽しむから“学ぶ”へ変化したきっかけは?

―西迫
LAVAへ1年通ってみて、「ヨガの資格をとるとは?」と漠然と思い立ち、FIRSTSHIPに資料請求してみたことがあるんです。でも金額も結構かかるし、私が住んでいる広島県には校舎がないから、その当時は諦めました。その後、「このまま50代になってもこの職場にいるのかな?60歳が定年だと考えたら、あと10年ちょっとをここでくすぶっているのかな?」と、ふと考え始めました。そのタイミングで、FIRSTSHIPから福岡校がオープンするという案内が届いたんです。

そのお手紙が届く少し前に福岡へ行く機会があり、そのときに福岡の人に親切にしてもらったことから、街に対して良いイメージを持っていました。そのタイミングで「Hello Fukuoka」と書かれた手紙が手元に。「“福岡”に、“ヨガ”に呼ばれている!」とすごく心に刺さりました(笑)。あと10年くすぶってるわけにはいかない!と心を決め始めました。

―T
長年同じ職場に勤めていて、ある意味安定した世界を卒業して、ヨガという未知の世界に飛び込む不安はなかったですか?

―西迫
私はひとり暮らしだし、なんとかなるかもと思っていました。それよりも「今を変えたい」という気持ちの方が強くて。もちろん不安はよぎるけれど、それを上回るポジティブな考えがどんどん浮かんできました。

でも、一応姪と職場の先輩に相談してみたら、姪っ子は「いいんじゃない?」と。職場の先輩は「人生にはいくら考えても上手くいかないときはある。でも今は上手くいくタイミングだから、その波に乗ってみたら?」と言われて、福岡へ行こうと思っていた背中をさらに押してもらったんです。

―T
一時的に住まいも変えなければならない中、「なんとかなる」だけで行動できましたか?

―西迫
幸い、今は文明の利器があるので(笑)。分からないことがあればLINEで姪っ子や自分の姉に聞けばいいやと思っていました。通学中も、福岡のことは一緒に学んでいる仲間に聞くことでなんとかなったんです。でも一番困ったことは、1ヶ月間住む家についてでした。福岡校へ入学前に体験会に参加した際は、住まいも決まっていなくて、どう決めたらいいの?と悩んでいました。

そのときに、私のカウンセリングを担当してくれた方が「何か不安に感じていることはないですか?」と聞いてくれました。ヨガに関する不安はないけれど、住むところが決まっていない不安を伝えると、「私も今、マンスリーマンションに滞在しているんですよ」と、ヨガに関係ないところまで相談に乗ってくれました。広島の自宅に戻ってから自分で探し始めたら部屋もすぐ決まって、不安や問題点は全て解決できましたね。

ヨガにどっぷり浸かった1ヶ月間はきっと忘れないひと夏の思い出

―T
短期集中トレーニングに参加中にあった楽しかったこと、大変だったこと、努力したことなどはありますか?

―西迫
私は月曜日〜金曜日にスクールへ通うスタイルだったのですが、週末に通っていた方々とも時期が被っていたため、先生が懇親会を開いてくださいました。それもあって、福岡校に通学されているさまざまな方と交流を深めることができたのが楽しい思い出です。その縁は卒業した今でも続いていて、グループLINEではこまめに互いの近況報告をしあっています。

苦労したことは、卒業レッスンの内容を考えて、覚えることでした。60分のレッスンを4,5人で分担して発表するものだったけれど、初めてのことでどう覚えたらいいのかと試行錯誤しました。トレーニングの最中も、夜家に帰ってからノートやテキストを見返し、レポートを書いてから寝る。休みの日はレッスンを2本受けて、学んだことを体に叩き込んでいく、その繰り返しでした。

―T
西迫さんが思う短期集中トレーニングで学ぶメリットはどんなところですか?

―西迫
ギュッと濃縮された時間はきっと忘れないひと夏の思い出。大人になると、幅広い年齢層の人と関わりあう機会はなかなかないし、濃密な時間でした。
また、短期間のうちにどんどん知識を吸収していくので、学んだことを忘れないうちに実践することができます。とはいえ、授業中に「ここは大事だよ」と言われたことは定着しているものと、頭の片隅に引っかっている程度に覚えているものがありました。今LAVAで研修を受けていて、「これ福岡で習ったよね?」と思い出し、家に戻ってからテキストを読み返すことがあります。学んだ当時は点だった知識が線になり、理解が深まっていくことを改めて実感している日々を過ごしています。

―T
ヨガの学びを深めたことでヨガに対する気持ちに変化はありましたか?

―西迫
最初は体調不良を整えるという、自分優先のとっかかりで始めたヨガでした。私は心が広くないから、いいことは自分が独り占めしたいと思うタイプ(笑)。でも学びを深めることで考え方が穏やかになり、視野が広くなったのも事実です。
後輩が仕事でミスをしたとしても、細かいことでイライラすることはなくなって、私の説明が足りなかったからかもしれないと、一歩引いた目線で物事を見ることができるようになりました。些細なことでイライラしている人を見ると、そういう生き方はとてもつらいだろうなと思います。私にとってのヨガのように、その人も穏やかな気持ちになれるものを見つけられたらいいのにな、それがヨガであればいいのになと感じています。今後、少し余裕ができたら、自宅でも周囲の人にヨガの良さを体験してもらえる機会を作れたらと考えています。

気力、体力がある今だからこそ、本当にやりたいことにチャレンジしたかった

―T
FIRSTSHIPを卒業してから、LAVAインストラクターへ挑戦しようと決意したきっかけは?

―西迫
入学前から、ヨガインストラクターの仕事をしてみたいとは考えていました。ただ、私の年齢でインストラクターになりたいなんておこがましいとも思っていました。先生も、ヨガインストラクターは甘いものじゃないよというお話をされていたので、軌道修正が必要だなと。
その一方で、ヨガもインストラクターのような表に立つ仕事だけじゃないということに気づいたんです。前職の病院の受付でも、リーダーは他にいたけれど、一番後ろで誰も欠けることがないようにサポートするのが自分の役割だと思って仕事をしていました。入学前の私をサポートしてくれたカウンセラーさんや、校舎運営、ヨガウェアのショップ店員など、ヨガに関わる仕事はたくさんあるなと、視野を広げて考えてみました。
ただ、年齢や体力を考えると、インストラクターは今のタイミングを逃したら難しいのではないか?と。ヨガウェアのショップ店員はまた後でも挑戦できるだろうから、まずは一番やってみたいインストラクターに挑戦しよう!と結論を出しました。
挑戦してみて無理だったら違う方法でヨガと関わればいい、最悪趣味とインストラクターの間でとにかくヨガを伝えられたらと考え、広島県の自宅に戻って、LAVAに通いながら情報収集を開始しました。

―T
ヨガインストラクターになるならLAVAだとずっと考えていたのですか?

―西迫
はい。私はLAVAしかヨガスタジオを知らなかったし、店舗数も多いことから、ここなら安心という気持ちがありました。FIRSTSHIPを選んだ理由も、LAVAと同じグループ企業という点が安心材料でした。LAVA以外のスタジオももちろん探しました。実は自宅近くにもう一つホットヨガスタジオがあったんです。でも、まずは自分が通ったところ、ホットヨガといえば“LAVA”というイメージだったので、上から攻めようと思いました。

―T
本命だからこそあえて最初にLAVAに挑戦したという度胸ある行動は、元々の考え方ですか?

―西迫
もしも違うところを先に受けて仮にそこで働いたとして、「LAVAだったらどうだったんだろう」とか悶々とするくらいなら、最初にLAVAを受けてみて落ちたとしても、受かって働いてそれでダメだったとしても諦めがつくし、迷いなく他のところでも働くことができるだろうと。

―T
LAVAのオーディションから採用されるまでの間、どのように過ごしていましたか?

―西迫
トレーニングを担当してくださった先生が、「ヨガを仕事にしようとするなら間を置いちゃダメ」とアドバイスしてくれました。一方で広島の自宅に戻って、家を拠点に仕事を探そうと思っていたので、少し時間がかかるだろうなとも覚悟していました。そのため、学んだことを忘れないようにと、LAVAへ2日おきに通い続けました。広島で行われるLAVAのオーディションがわりとすぐに開催されることを知り、そこを目標に虎視眈々と準備しました。自分のモチベーションを下げないためにヨガ漬けになり、夜更かしをせず、飲み会も控え、体調管理万全にして挑みました。

一度しかないレッスンデビューの日を大切に迎えたい

―T
LAVAのインストラクターはたくさんの業務がありますが、年齢や体力に関する不安は?

―西迫
不安を感じる瞬間はもちろんあります。でもやれるところまでやってみて、ダメだったらそこで倒れちゃえと、振り切りました(笑)。やる前からできないですと言わないようにしています。LAVAは、私にもできると信じてくれたから採用されたんだと考えています。

―T
体力づくりや学びの時間など、今の自分を磨くことをしていますか?

―西迫
やらなきゃとは思いつつも、今はヘロヘロで家に帰ることも多いです。ただ、ヨガをし始めて、口から取り入れるものに関心を持つようになりました。食事はなるべく自炊するようにしています。甘い炭酸水やポテトチップスなどを控えるようにもなりましたね。できる範囲で、自分のためになることを息切れしない程度に実践しています。

―T
今LAVAに採用されて、どんな毎日を過ごしていますか?1日のスケジュールなど教えてください

―西迫
今は都内にあるLAVAの寮に滞在しながら研修に励んでいます。朝起きて、同じ寮のメンバーと一緒に研修所へ向かい、寮へ戻る生活をしながら、週1,2回は配属された店舗の業務をしています。

―T
違う意味でヨガにどっぷり浸かっている今の生活はどうですか?

―西迫
慣れないことを経験しているし、体はやっぱり疲れます。でもイヤだなとか、憂鬱な気持ちになることはないですね。全部新しいことだし、すぐにできないこともあるけれど、ついていくことに必死だから前だけ見て過ごしています。

―T
LAVAの一員になってみてどうですか?

―西迫
先日、店舗業務をしているときに「先生」って声をかけられたんです。まだ先生じゃないけれど、私のことを先生だと思って見ている人もいるんだなということは、こそばゆい思いでした。でも、そう見てくれている人がいるということを励みにして、初めてレッスンを持つ日を楽しみにしています。デビューする瞬間はその1回しかないからこそ、大切にしたいです。

―T
研修は順調ですか?普段自分が受けていたレッスンをインストラクターの立場から見てみるとどうですか?

―西迫
やはり難しいです。まずは決められた通りに内容を覚えなければならないし、それに慣れたら自分で体感したポイントも盛り込まなければならない。しゃべっていると口は乾くし、慌ててしまいます。でも辞めること、逃げ出すことはいつでもできるから、とりあえずやれるだけやってみようという意気込みで挑戦している最中です。

お客様の中には、カルチャーの延長で受けている方もいる一方で、自分はヨガのことを学んだからこそ、もうちょっと体をこう動かせばもっと効果を実感できるのにと気づくことがあります。レッスンデビューしたら、私のレッスンを通して、もっとヨガや人生が楽しくなるものを提供できるようになれたらいいなと思っています。

―T
今の自分が頑張りたいことや、将来なりたい姿のイメージはありますか?

―西迫
今は無事レッスンデビューすることを目指して努力したいです。3年後や5年後は、「あの人のレッスンを受けた後は気分が楽になるよね」と思ってもらえるレッスンを提供できる人になりたいと考えています。

―T
ヨガ人口が増え、年齢層も広がる一方で、ヨガを伝える仕事をしてみたいと思う人の年齢層も広がっていると思いますが、二の足を踏んでいる人に対してアドバイスをお願いします

―西迫
私も「自分に求められていることってなんだろう?」と考えることがあります。LAVAでは、自分の子どもでもおかしくない年齢の人と毎日一緒に仕事をしているし、1日にレッスンを3本、4本とできる体力が残っているわけではないですし。でも、年齢的に何かを求められて採用されたんだと思っています。答えは一つじゃないし、その時々で答えが変わってもいいと思っています。
お客様もみんながみんなハードなレッスンが得意でやりたいわけではないですし、精神的な落ち着きを求めてヨガを始める方もいると思います。“今の私”に求められているものは何か?を探しながら、年齢を重ねたからこその、味わい深いヨガを提供していけたらと考えています。

―T
「私が提供できるヨガレッスン」を確立するために、これから学びたいと考えていることはありますか?

―西迫
ヨガ哲学の授業が心に残っています。『ヨガ・スートラ』を紐解いて学び直したいなと思うし、良い考えを生活に取り入れていきたいなと思っています。RYT500のトレーニングも可能であれば進んでみたいです。それが叶わなくても専門性を高めるため、もっと深く学びたいと考えています。ヨガは一生伝えられるものですし、まずは、無事にレッスンデビューして、自分の足元が落ち着いてからでも遅くないと思っています。

―T
本日は素敵なお話をありがとうございました。

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