プロが教える!ヨガインストラクターに向いているのはこんな人

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2018.11.30 text by:Makoto

プロが教える!ヨガインストラクターに向いているのはこんな人

現在、日本でもたくさんのヨガスタジオがオープンし続けています。月に1回以上ヨガを習慣的に行う人の数は、770万人以上といわれています(注1)。潜在的にヨガに興味を持っている方も、まだまだ多く存在しているでしょう。ヨガインストラクターという職業が確立しつつある今、目指している人の数も増えています。しかし、どんなお仕事にも適正というものがありますね。そこで、今回はどんな人がヨガのインストラクターに向いているのかをボディ(体の状態)、マインド(心の在り方)、コミュニケーション(人との関わり方)、という3つのテーマからご紹介していきます。 

注1 ヨガジャーナル日本版 日本のヨガマーケット調査2017年より

ボディ(体の状態)

ヨガインストラクターの仕事において最も必要なツールは、体ではないでしょうか?自身の練習から培ってきた、体の感覚を繊細にインストラクションにのせていくことや、丁寧にデモンストレーションを行うことが必須となります。また仕事の特性として、その場(レッスンを行うスタジオ)に自分が出向かなければ成立しないお仕事です。ボディ(体の状態)からヨガのインストラクターに必要だと思われる要素は以下の3つです。

1 体を動かすことが好き
2 体のケアができる
3 柔軟性や筋力がある

1 体を動かすことが好き

ヨガはシンプルな運動とは異なります。単に運動が好きなだけではなく、身体機能への興味や、繊細な感覚の探究といったことも必要となるでしょう。プロのダンサーや俳優がこぞってヨガを自身のルーティンに取り入れるのも納得できます。

また、ヨガのインストラクターのみで生計を立てるとなると、かなりの数のレッスン本数をこなすことになります。フリーインストラクターの場合は、スタジオ間の移動も伴います。そしてホットヨガなど、スタジオ環境が特殊な状況での指導もありえますね。基本的な体力やバイタリティ、そしてタフさも求められることでしょう。

2 体のケアができる

一流のアスリートやダンサーなど体を使った職業の方々は、体を動かす以上にその前後のケアを怠りません。インストラクターとして活動していくと、はたから見ていたのとは想像もできないほど、体を駆使する仕事です。日頃から入浴やセルフマッサージなど、自身の体をケアすることを習慣化することが必要となってきます。

3 柔軟性や筋力がある

ヨガインストラクターの体はしなやかで、筋肉が程よく付き、柔軟性に富んでいるイメージが一般的でしょう。しかし、身体能力が高いからといってヨガインストラクターに向いているとは限りません。身体能力が高いインストラクターがぶつかる壁は、できない人のことが理解できないという点でしょう。

特に意識しなくてもどんなポーズでもある程度できてしまう人は、ポーズに至るまでのプロセスが理解できないということが往々にしてあるようです。逆に元々は体が硬かった人や、筋力が弱く運動を行ってこなかった人の方が、自身の練習の経験を踏まえて、指導の際にそのプロセスを丁寧に指導できるという利点があります。

※体の状態といっても強固な筋力や、群を抜く柔軟性が求められているわけではありません。柔軟性や筋力が乏しい方でも、ヨガインストラクターになり活躍している人も多くいます。まずはヨガのスタジオに通い、定期的にレッスンを受け続けて下さい。そして、アーユルヴェーダ(インドの伝承医学)などを参考にセルフケアを始め、健康的なライフスタイルを目指しましょう。

マインド(心の在り方)

ヨガを教える際には、自身のマインドや在り方が大きく影響します。また、ヨガの練習の根幹であるマインドフルネスや瞑想は、自分自身の心と向き合う練習といえるでしょう。よって、その人の心の部分がとても重要となります。マインド(心の在り方)から、ヨガのインストラクターに必要だと思われる要素は以下の3つです。

1 他者に対して愛情を持つ
2 ありのままの自分を受け入れる
3 純粋さを保つ

1 他者に対して愛情を持つ

ヨガを人々に伝える際は、愛情がベースになっていることが前提になります。ヨガでは「バクティ」と呼ばれるコンセプトがあります。バクティとは、慈悲や慈愛的な感情を他者へ捧げることを意味します。

最初は自分のために始めたヨガだとは思いますが、教える立場となったときには、このバクティというコンセプトを元に“他者のためにヨガを伝える”という気持ちが大切になってくるでしょう。クラス中、自分自身にフォーカスが向いていると自分本位になってしまいます。ヨガを伝えるということは、自己表現とは異なるというしっかりとした認識が必要です。

2 ありのままの自分を受け入れる

どんな人でも、自分のネガティブな感情や立場を認めるということは困難ですよね。そして人は、無意識のうちにそういったネガティブなことの要因を外側の世界へと向けがちです。また、ある人は自分のネガティブなことばかりが目につき、自分はダメだというレッテルを貼り、自己肯定感を持つことが難しい人もいるでしょう。

ありのままの自分を受け入れることで、健全な自己肯定感が生まれるとヨガでは教えています。この2つがないと、自分の抱いているネガティブな自己イメージが、クラス内の雰囲気として反映されてしまう可能性があります。

3 純粋さを保つ

自分が思っていることや感じていることと、実際に行っていることや体験をしていることが一致しているということもヨガの指導を続けていく上で必要となってくるでしょう。これは、ある事柄に対して思ったことや感じていることに対する言動が一貫しているということです。

思ったことをそのまま表現するというものとは異なります。自分の心の様子をそのままに認め、そこに良い、悪いという判断基準も持たず、単に心の様子を認識することができると、心身の安定につながります。ヨガのクラスでは、さまざまなバックグラウンドを持った方が、それぞれの思いでクラスに参加されています。よりデリケートにクラスを運営するためにも、自分に嘘のないピュアな状態が望まれます。

※ずいぶん難しいことに思えるかもしれませんが、この心の在り方こそがヨガを伝える人に必要なものとなります。体と同じで、完全な状態を求められているわけではありません。まずは、自分の心を十分に感じることができるよう、マインドフルネスの練習を取り入れてみると良いでしょう。

コミュニケーション(人との関わり方)

ヨガを人に伝えるということは、一方通行ではままなりません。また前提として、伝える相手が存在しなければ成り立たないですね。つまりヨガのクラスを提供するということは、人とのコミュニケーションにほかならないのです。これは友達がたくさんいるとか、SNSでたくさんの「いいね!」がもらえるというような表面的なこととは異なります。コミュニケーション(人との関わり方)から、ヨガインストラクターに必要だと思われる要素は以下の3つです。

1 人への興味を持つ
2 良き聞き手でいる
3 境界線を保つ

1 人への興味を持つ

マインドの部分でも触れましたが、ヨガを伝える相手とは自分以外の他者です。人への興味がなく、フォーカスが自分だけに向かっていると、ヨガのクラスも一方通行になってしまいがちです。自分を大切にすることと同じくらい関わる人を大切に思うことが必要です。人が好き、そして人と関わることに興味がなければ、このお仕事をすることは難しいかもしれません。

2 良い聞き手でいる

人と会話をしているときに自分だけが一方的におしゃべりをしていたり、相手が話している際にさえぎって自分が話をしてしまったりするようなことはないでしょうか?この傾向も、自分のみにフォーカスが向かってしまっているということになります。もちろんヨガのクラスの中では、生徒さんが話すという場面はありません。しかし、良い聞き手でいるということは相手に寄り添うということです。この在り方がヨガインストラクターとして求められます。

3 境界線を保つ

ヨガインストラクターは、人が好きでコミュニケーション上手な人が多いものです。しかし、行き過ぎてしまう人も中にはいるのかもしれません。生徒さんに感情移入をし過ぎてしまったり、教祖のように振る舞うことで相手に自分を敬うように仕向けたり、グループを作り、生徒さんを自分が抱え込むような振る舞いは、対等な人間関係として健全であるとは言い難いです。

ヨガの指導者と生徒に上下関係はありません。指導者と生徒が相互に依存しあうような関係性は、ヨガの本質とはかけ離れてしまいます。教える相手は友人や家族とは関係性が異なるのですから、適切な境界線が必要でしょう。

※上記の人との関わり方はヨガに限らず、生きていく上で必要な要素ではないでしょうか?現代社会は、便利な反面、本当の意味で人とコミュニケーションをとる機会が少なくなってきているのが事実でしょう。SNSだけで人とつながるのではなく、ヨガを通じてまたは、ヨガを伝えることを通じて人との関わり方を見つめ直す良い機会にもなりますね。

最後に

ご自身の適性はいかがでしたでしょうか?どれもハードルが高く、ヨガインストラクターは自分には向いていないのかもと感じてしまった方もいるかもしれません。

けれども大丈夫です。ヨガインストラクターになる前の登竜門であるヨガインストラクター育成スクールでは、ここで紹介した要素が身に付くようにカリキュラムがデザインされているはずです。

また、ヨガの実践を続けることや、ヨガを教え始め、それを継続することで育まれてくることもたくさんあります。これらの要素と向き合うことで、まずは自分自身が向上し、ヨガが目指すところの自己実現に近づくことでしょう。

ライタープロフィール:Makoto

ヨガスクールFIRSTSHIP講師、スタジオディレクター。呼吸法、アライメントを重視したフロースタイルのハタヨガを得意とする。ヨガの国際資格E-RYT500保持。ヨガやアーユルヴェーダ、哲学的なライフスタイル、そして生き方を幅広く提案している。

http://www.firstship.net/

makoto(ライター用)

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ヨガインストラクター資格取得 Firstship

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