【アーユルヴェーダのドーシャ別】体質に合ったダイエット法

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2019.8.27 text by:Sahoko

【アーユルヴェーダのドーシャ別】体質に合ったダイエット法

もう少し体重を減らしたい、体を引き締めたいと“ダイエット”を意識した時、自分の体質に合った方法が分かったらいいのにと思うことはありませんか?インドの伝承医学アーユルヴェーダでは、五大元素(空・風・火・水・地)をもとにしたドーシャといわれる3つの生命エネルギーのバランスによって、一人一人の体質を判断し、その人にあった食生活やライフスタイルを提案しています。今回は、アーユルヴェーダのドーシャ別に体質に適したダイエット法をご紹介します。

ダイエットにもアグニ(消化力)が決め手

アーユルヴェーダではさまざまな不調や病気は、消化力の火(アグニ)が上手に働かないことが原因であると考えます。逆にいえば、アグニを整えることで治療が困難といわれる病気や不調も改善できるということで、いかにアグニが順調に機能するかが私たちの健康の決め手となります。実はダイエットにもこのアグニが大きく影響します。

アグニが担う機能は、食べ物の消化吸収だけではありません。食べ物の栄養を体の組織を作るために変換したり、体内の不要物(老廃物)の排泄、細胞の変換、外から入ってくる情報、感覚や感情の処理もアグニによって行われています。つまり、心にストレスが大きくかかり、イライラしたり納得できないことが増えたりして感情が未消化になることでアグニの低下も引き起こすのです。

生命の科学と呼ばれるアーユルヴェーダでは、体と心と魂が繋がってひとつの生命を構成していると考えます。ですから、この3つのバランスを整えることが私たちの健康には欠かすことができません。

アグニの4つのタイプ

アーユルヴェーダでは、五大元素(空・風・火・水・地)をもとにした3つの生命エネルギー(ヴァータ・ピッタ・カパ)のバランスが整っていると健康になるといいます。それは、このドーシャが私たちの生理機能を司っているからです。このドーシャは人間だけでなく、季節、自然、時間、食べ物など全てのものを支配しています。ですので、アグニもドーシャの影響を受けます。以下がアグニの4つの状態です。

サマアグニ:バランスのとれたアグニの状態。理想のアグニ。トリドーシャのバランスがとれている。
ヴィシャマアグニ:不規則なアグニの状態。消化がスムーズに進むときと、上手く消化できない状態を繰り返す。ヴァータドーシャが増えているときに生じやすいアグニの状態。
ティクシュナアグニ:非常に強いアグニの状態。消化が早く食べても食べても満たされない状態。ピッタドーシャが増えているときに生じやすいアグニの状態。
マンダアグニ:ゆっくりなアグニの状態。空腹感もあまり感じず、消化にとても時間がかかる状態。カパドーシャが増えている時に生じやすいアグニの状態。

ヴァータ体質の人が太ってしまう原因

ヴァータが優勢の人は、ヴァータの風のエネルギーが持っている動き、軽さ、冷たさ、乾燥などの性質を持っています。そこから、ヴァータ体質の人は元々体重が軽くて華奢で体重を増やすことが難しいという特性があります。

だからといって、ヴァータ体質の人が全く太らないということではありません。ヴァータが持つ「動き」の特性が体重の増減にも表れます。また、アグニもヴィシャマアグニという不安定な状態になりやすいのは、この「動き」の特性とも関係があります。ヴァータの乱れから食欲も消化力も不安定となって過食と拒食を繰り返したり、1年間で体重の増減が5キロ以上あったりというようなことも起きます。

ヴァータの乱れは、食事を抜く、食事の時間が毎日バラバラ、不規則な生活スタイルなど生活が安定しないことで引き起こされます。便秘や冷え症、心も不安定になりやすく、不安、緊張、恐怖心などが強くなる傾向があります。

ヴァータ体質の人が体型をキープする方法

ヴァータのバランスをとる方法は、「安定性」を上げること。つまり、生活を規則正しくする、食事の時間を毎日同じにすること。特に、ランチを1日のメインの食事にすると、消化力が高まっている時間なので消化がスムーズに進みます。生野菜のサラダ、豆類、イモ類などは消化不良を引き起こし、お腹の張りや便秘の原因となりやすいので控えめにしましょう。

心が安定するようゆったりと温かいお風呂に使って、心身のリラクゼーションを高めることもオススメです。

ピッタ体質の人が太ってしまう原因

ピッタ体質の人は消化力が強く、代謝が早いためたくさん食べても太りにくく、中肉中背でバランスのとれた体型の人が多いです。ですが、先ほどみたようにティクシュナアグニという、強すぎるアグニになりやすい傾向があります。

このアグニの状態になると、いくら食べてもお腹がすいて満たされないということも多くなります。これは満たされないという心の状態も影響を与えます。ピッタ体質の人は真面目で曲がったことが嫌いなタイプ。理不尽なこと、納得いかないことがあるとイライラしたりストレスが大きくなったりと、満たされない心を食べ物で埋めようと過食になることも。

ピッタ体質の人が体型をキープする方法

ピッタのバランスをとるためには、刺激を避けること。アルコール、カフェイン、辛いもの、酸っぱいもの、塩辛いもの、ギャンブル、討論など刺激的な行為などを避けることです。また、ティクシュナアグニが過剰になると、食べ物だけではなく自分自身の体の組織を燃やしてしまい、体重が減るという事も生じます。

空腹になるとイライラしたり、胃のむかつきを感じやすくなったりするため、食事を抜かないこと。適度に空腹を和らげてくれる旬の果物をおやつとして取り入れることもオススメです。

心の熱を下げるためには、今の自分や現状を受け入れること。ついつい頑張りすぎてしまうピッタ体質の人にとっては、とても大切なことです。

カパ体質の人が太ってしまう原因

カパ体質の人は、骨太で体格が良いことが特徴であるため、体重は減りにくいタイプ。体格の良さから一見するとよく食べそうなイメージですが、ゆっくり消化し、食事の量は少なくても体力がキープできる省エネタイプです。

ですが、食べることが好きでダラダラと食べ続けたり、食べても運動せずに昼間からゴロゴロしながら家で過ごしたりするのが好きといった、エネルギーをどんどんと蓄えていく傾向があります。マンダアグニという消化にも時間がかかるアグニの状態になりやすいため、摂取エネルギーと消費エネルギーが見合わなくなり、太るのですね。

心も溜めこむ傾向にあります。あまり自分の意見を言わず、気持ちを表現することが苦手。カパが増加すると、くよくよしたり、他人と比べて自分が劣っているとネガティブになったりしがちです。

カパ体質の人が体型をキープする方法

カパのバランスをとるために大切なことは、適度な刺激を与えること。食事に黒胡椒や生姜など、消化力を高めるスパイスを使用するのも良いです。

体も頭もしっかりと使って、エネルギーを消費すること。体をたくさん動かしたり、汗をかく程度、ヨガであれば少しアクティブなクラス参加したりといった、強度が高い運動がオススメ。食事は野菜を中心の軽めのものにして、揚げ物、甘いもの、穀物の摂り過ぎに注意が必要です。

食べ物を口にする前に「本当にお腹が空いているのか?」と問いかけます。空腹感を感じている時にだけ、食事をしましょう。お腹が空いていない時には、食事をスキップするのもカパ体質の人にはオススメです。

特に朝食の時間になってもお腹が空いていない場合は固形物をとらず、午前中は温かい水分を摂取するのみにすると体が軽くなり消化力も戻ります。朝、コップ1杯のぬるま湯に生はちみつ小さじ1杯を溶かして飲むとダイエットを促してくれます。

家の中も断捨離をして不必要なものを手放したり、心に溜まったものも紙に書き出したりして溜めこまないようにしましょう。

ライタープロフィール:Sahoko

ヨガライター。福祉領域の知識と経験をヨガの学びと融合、真のヨガを伝え、その恩恵を一人でも多くに得てほしいと考えている。ヨガとアーユルヴェーダは超高齢社会の日本を変えるというのが信念。

社会福祉士、福祉マネジメント修士、アーユルヴェーダ講師。全米ヨガアライアンスE-RYT500。ヨガスクールFIRSTSHIP講師。

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ヨガインストラクター資格取得 Firstship

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