ヨガの呼吸法を取り入れて子どもの“自己認識”や“ストレスマネジメント”のサポートしよう

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2019.9.30 text by:Rie

ヨガの呼吸法を取り入れて子どもの“自己認識”や“ストレスマネジメント”のサポートしよう

キッズヨガは、心や体の大きな変化を経験する幼児~19歳までの子どもたちが、健やかな心と体を育み、ライフスキルを身に付けることができる理想的なツールです。今回はキッズヨガの中でも「呼吸法」に注目し、子どもの自己認識やストレスマネジメントをサポートする方法をご紹介します。

キッズヨガって何?

子どもたちの置かれる環境が大きく変わってきた現代。キッズヨガでは子どもたちが健やかに成長し、自分らしく生きるスキルを身に付け、またそれに関わる大人たちも安心して子どもたちに関わっていく方法を学ぶことができます。簡単にキッズヨガのクラスでできることをおさらいしておきます。

キッズヨガのクラスを通してできる5つのこと

①運動能力の発達

ヨガのポーズや呼吸法、体を使ったゲームを通して、子どもたちはさまざまな体への動きを体験し、空間感覚、身体意識を育むことができます。

②自己認識

自身に深く意識を向ける経験は、自分の体と前向きに関わる手段を身に付ける機会になります。自分の感情へ意識を向けることで、上手く対応できるようになります。自己認識が持てるようになると、受容すること 批判しないこと、自尊心、自己へのいたわりを学ぶことが可能です。

③自己制御

健全な自己認識がなされることにより自己統制、ストレスの軽減の仕方を学ぶことができます。起こった出来事に対して反射的、感情的な反応ではない対処法を知り、子どもたちが自分や周りの世界と上手につながることを可能にします。

④自己の確立 

ヨガクラスの中で、中立的な社会環境を作ることで、周りに対して「いい顔」をするのではなく、自分に正直になることの練習ができるようになります。人と違うことが「個性」ではなく、自分らしいあり方が「個性」であることを理解します。

こういった経験で、自己が確立しているからこそ、他者への理解(共感)が開かれ、良好な人間関係を築くことができるようになります。

⑤成功体験(意欲) 

結果に伴う勝ち負けではなく、プロセスの中から、自分にとっての成功や充実感を味わうことができるようになっていきます。子どもたちが、結果にとらわれず、前向きに何かにチャレンジしていく意欲を育むことができます。

今回は、これらの効果をもつキッズヨガの中から、日常の中ですぐに実践できる、キッズヨガの呼吸法を紹介をしていきます。

子どもの呼吸を意識して観察していますか?

私たちが1日に行う「呼吸」は約2万回とされています。普段は無意識に行うこの呼吸が、子どもたちの心や体の成長に大きく影響するものであるということをご存知でしょうか?安定した呼吸を繰り返すことは、身体的にも精神的にも大変重要です。ヨガの呼吸法が子どもにもたらす効果を3つご紹介します。

ー子どもが行う呼吸法の3つ効果ー
  • 質の良い呼吸を行うことで、脳や体に十分な酸素が供給され、心身ともに健やかな成長の助けにつながる。
  • 呼吸に意識を向けることで、反射的(感情的)ではなない視点で自分自身や他者に対応する力を身につけることができる。
  • 意識的な呼吸をする能力は、身体能力、自己意識、リラックス、集中力を高めることができる。

近年の子どもたちは、生活環境の変化から姿勢が悪くなり、呼吸が浅くなる傾向にあるといわれています。さらに、離乳食への移行が早まる一方で、硬い食べ物を食べる機会が減少したことにより、口を閉じる十分な筋肉が発達せず、統計によると日本の小学生の約8割は口呼吸であるという結果が出ています。

口呼吸は、思考能力や免疫力の低下、骨格のゆがみなどを招き、子どもの健やかな発育には、望ましくありません。そこで、キッズヨガの呼吸法の練習を通じてより意識的に質の良い呼吸を繰り返すことによって、体幹が安定し、鼻呼吸を行えるようになります。

また、子どもたちの心の成長をサポートするツールとしても呼吸は大きな役割を果たしています。子どもたちがどんな心の状態なのか、呼吸の様子を見ていくと気づくことができるのです。

よくよく呼吸に意識を向けてみると、怒れば呼吸は激しくなり、悲しむと呼吸も沈み浅くなるというように、感情によって呼吸も変化しています。子どもたちの自己統制をサポートするツールとしても呼吸法は最適です。

子どもたちだけのためではなく…

私は、子どもたちと日々関わっていく大人のためにも、このツールを伝えたいと考えています。
「静かにしなさい!」「いつまでも泣かないで!」「集中しなさい!」
元気いっぱいの子どもたちを前に感情的になって思わず叱りつけてしまったり、泣きじゃくったり、悩みを抱えて元気がない子どもにどんなふうに寄り添ってあげたらいいかわからなく困惑してしまったり…。

子どもと真剣に向き合うからこそ、日々の中でこんな悩みや葛藤を抱えている方もいらっしゃるのではないでしょうか?

私は、子どもと関わる大人が、安心して成長をサポートしていくツールを手に入れていくことも大切なことだと感じています。ぜひ、子どもと一緒に楽しみながらキッズヨガを実践してみてください!それでは早速、シーン別に効果的な呼吸法を紹介していきます。

興奮していて眠れないとき

■ふうせんの呼吸
  • 効果:ストレスを緩和する
       リラックスを高める
  • あおむけに寝ころんだら、お腹の上に手をのせる
  • 吸う息でお腹を大きなふうせんのように膨らませて
  • 吐く息ゆっくりふうせんをしぼませる

ストレスを感じたり、落ち込んでいるとき

■かいじゅうの呼吸
  • 効果:ストレスを発散させる
       あごや首、胸のこわばりをほどく
  • 楽な姿勢ですわったら、体中にたっぷり息を吸い込んで
  • 舌を出したら、大きく口をあけ、火を吐くかいじゅうのように全部の息を吐き出す

子どもの感情が高ぶっているとき

■はちの呼吸
  • 効果:心を落ち着ける
       集中力を高める
  • 楽な姿勢ですわったら、鼻から息をたっぷり吸って
  • 口を閉じてハミングするように「ぶーん」とはちの羽音をたてて吐く

※はちが長く飛び回るように吐く息に意識を向けていく。

集中できないとき

■ろうそくの呼吸
  • 効果:集中力を高める
       呼吸のコントロール
  • 両手を組んで、人差し指をたてる
  • 人差し指のろうそくに火をともして、その火を揺らすようにゆっくり口から息をはく

※いっきに消さずに、火を揺らすようなイメージで行う

子ども自身が自分を知り、ケアをしていくツールとして、また子どもと関わる大人が子どもと安心して良好にかかわるツールとして、キッズヨガの呼吸法を取り入れてみてはいかがでしょうか?

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ライター:Rie

ヨガライター。小学校教諭、フリースクール講師と教育現場で働いた後、体だけでなく心にも作用するヨガに他にはない魅力を感じ、学びを深めヨガ講師に転身。全米ヨガアライアンスRYT500、全米ヨガアライアンスキッズヨガRCYT95取得。ヨガスクールFIRSTSHIP講師。

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