【連載リンパ×ヨガ 2】リンパの巡りで美しいボディーラインと免疫力アップを目指す

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2019.10.31 text by:荒木 ひとみ

【連載リンパ×ヨガ 2】リンパの巡りで美しいボディーラインと免疫力アップを目指す

体の代謝が落ちたりや運動不足になったりすると、一日の終わりに足がむくんでいるという方も多いはず。そんな時「リンパ」というワードを耳にしませんか?実はリンパはむくみだけでなく、私たちの免疫システムにも影響を及ぼしています。この連載では、リンパ×ヨガの視点からヘルシーボディーで日々を過ごすための方法をみていきます。第2回は、リンパが滞る原因と、リンパマッサージ&ヨガポーズ のご紹介です。

リンパの巡りを良くしておくことの大切さ

連載第1回目でリンパは体の中を常にパトロール(免疫機能)とデトックス(余分な脂肪やたんぱく質、不要になった細胞など老廃物を運搬、排出)をしており、リンパ液が滞ると『浮腫み』に繋がるとお話ししました。

特に下半身は脚の付け根にある鼠径リンパ節と、膝裏にある膝窩リンパ節の2つしかリンパ節がありません。

リンパ液は、心臓近くの鎖骨下静脈へ戻るのが最終ゴールですが、下半身のリンパ液は一番遠くから重力に逆らって流れていかなくてはならないのです。

リンパの流れが停滞し浮腫むことは、体内の水分が重たく垂れ下がり、脚が太くなるといった体のラインを崩す原因の一つにもなります。

さらに、風邪を引きやすくなる、お肌の調子が悪いというような、免疫力低下による不調に繋がることも。

次に、リンパの流れが悪くなる原因を簡単にご紹介します。

●運動不足

座っている時間が多い、体を動かす時間が少ない方は、骨を動かす筋肉の働きが衰え、リンパ液を押し流すポンプの役割も弱ってしまいます。

●ストレス

交感神経と副交感神経の2つからなる自立神経が乱れると、呼吸は浅く筋肉も硬直してしまい、血液循環やリンパの停滞に繋がります。

●低体温

血流の循環が悪いと血流と密接な関係にあるリンパにも影響し、リンパの流れの停滞や免疫力低下を引き起こすきっかけに。

●その他

加齢、水分不足、塩分過剰摂取、汗をかきづらい、トイレへ行く頻度が少ない など。

目に見えない体の中の巡りの影響が最後に現れてくるところが、ボディーラインや風邪などの目に見える見た目なのです。

腕・お腹・下半身のパーツ別 リンパの流し方

リンパの流れを良くしておく大切さを再確認したところで、体のパーツ別に効果的なリンパの流し方をご紹介します。

●始める前のポイント

リンパマッサージやドレナージュは、全て左を優先に流します。それは、左鎖骨側のリンパ節に全身の約70%のリンパ液が集まり、鎖骨下静脈へ流れ着くからです。その先にある心臓への負担を防ぐことも理由の一つに挙げられます。

●腕

  • 左の二の腕を肘から肩まで三頭分に分けもみほぐします。
  • 左手のひらの親指と人差し指の間にある「合谷(ごうこく)」のツボを刺激し、肘から手首を三頭分にわけてもみほぐしましょう。
  • 万歳をして右手で揉みほぐした左手のひらから優しく脇の下の腋下リンパ節へ流します。手の甲からも万歳をして優しく撫で流しましょう(右手も同様)。

●お腹

  • 左のウエストのくびれ、骨盤の淵を通り、おへその下に向かって撫で流します。
  • 背中や横脇腹のお肉を左からおへその下まで撫でながら移動させ、鼠径部にある鼠径リンパ節へと流します(右も同様)。
  • 左右終えたら、胃のあたりからおへその下、鼠径リンパ節へと撫でながら流しましょう(胃の周辺は強く押さないように注意)。

※お腹の奥深くにある「乳糜そう」と言われるリンパ節は、脚、腰、腹部など全身の80%のリンパ液が通過しています。
乳糜そうを通るリンパ液は、小腸で集まった脂肪をたくさん含んでいるため、乳白色です。

●下半身

  • 足裏全体をほぐし、手と足の指を絡めて握手した状態で足首を回します。
  • アキレス腱からふくらはぎを通り、膝裏の膝窩リンパ節まで流します。
  • 膝から太もも周りの筋肉を骨からはがすようイメージでマッサージをしながら、脚の付け根にある鼠径リンパ節に流しましょう。
  • お尻や骨盤周辺の筋肉は冷えているため、手のひらで温め、撫でながら鼠径リンパ節に流します(右も同様)。

※心臓から遠い足裏や脚は冷えていることが多いので、しっかり手のぬくもりやマッサージで温めながら流すのがコツ。
マッサージ中に忘れやすい姿勢も、背筋を伸ばすことを意識して呼吸をしながら行いましょう。

リンパマッサージ・ドレナージュ後のおすすめヨガポーズ

リンパマッサージ&ドレナージュの後は、リンパの流れを促すヨガポーズ で仕上げをしましょう。ヨガポーズ を行う時も、ポイントは「呼吸」です。ポーズをとることだけにならず、深い呼吸を優先で行ってください。

エーカパーダラージャカポターサナ…顔まわり以外の全てのリンパ節に働きかける

ハトのポーズと言われるCMなどでもよく見られる代表的なヨガポーズ です。

手を上げることが難しい場合は、無理に上げずに下半身のみポーズ を行いましょう。骨盤が傾かないように注意しながら骨盤を開いて鼠蹊リンパ節を、胸をしっかり開いて鎖骨リンパ節を流す意識です。

アナンタアーサナ…手足の末端から中心ゴールへ働きかけ浮腫み解消

大蛇のポーズと言われる足上げのポーズ 。床に横たわり、片足つま先を同じ側の手で掴んで天井に持ち上げます。

重力を味方につけ、リンパの最終ゴール、鎖骨下静脈へリンパを流しやすいのがポイント。体が硬い場合は、ヨガベルトやタオルを使って上がるところまで上げればOKです。

動きのあるセツバンダーサナ…下半身のリンパを主にゴールへと導く

橋のポーズを言われる仰向けのポーズ。床に仰向けになり、足裏で床を押して、お尻を持ち上げます。

呼吸をしながら腕で床を押すのがポイント。背骨を一つずつ上げ下げするように数回お尻を上下動することで、下半身のリンパを鎖骨下静脈へと流しやすくなります。

デスクワークなど座り姿勢の多い場合は、リンパマッサージやドレナージュ後の仕上げとして心地よい背面のマッサージとしても効果あり。

リンパマッサージやドレナージュそしてヨガの効果

呼吸と共に、少し汗ばむ程度の軽い運動(リンパマッサージやドレナージュ、ヨガポーズ )を毎日少しで良いので継続して行いましょう。

これらを習慣化することで、血流やリンパを循環させるポンプの働きが促されます。また、インナーマッスルを刺激するため、体力がつくと自然と基礎体温や免疫力も上がり、ウイルスに負けない体づくりも期待できます。

ヨガでは、心身は繋がっているといわれています。リンパを流してヨガポーズ を行うことを続けていくうちに、相乗効果で自律神経が整い、ストレス軽減に繋がることも。さらに、肌つやも良くなり、見た目の若々しさを取り戻すこともできるでしょう。

リンパの循環を整えることは、未病予防し、健康な体へと促します。皆さんもリンパマッサージとヨガをぜひ続けていきましょう。

ライタープロフィール:荒木ひとみ

フリーランスヨガ講師。日常に少しでもYogaを取り入れ恩恵を享受頂けたらという願いから、世界一周客船船上ヨガ講師として乗船。大手ジムでのレッスンや、個別レッスン、イベント主催をしながら活動中。ヨガスクールFIRSTSHIPでは外部講師としてレッスンや授業を担当。全米ヨガアライアンスE-RYT500取得。ライターのホームページはこちらから。

荒木ひとみ(ライター用)

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ヨガインストラクター資格取得 Firstship

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